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Go Conference 2021 Autumnにスポンサーとして参加しました【おすすめのセッション紹介付き】

去る2021年11月13日、国内最大のGoのカンファレンスイベントであるGo Conference 2021 Autumn( https://gocon.jp/2021autumn/ )が開催されました。そこでフクロウラボにおいてもGoの振興に努めておりますので、有志にて発起しグリーンスポンサーとして参加させていただきました。
その中でも、フクロウラボが特に注目したセッションを紹介させていただきます。
なおグリーンスポンサーとはスポンサー料無料でスタッフとしてイベントを支援させていただくプランです。はじめてスポンサー応募する方や、イベントの運営などを知りたい方におすすめします。
では早速、フクロウラボおすすめのセッションを紹介していきます。


castaneaiさん「Cloud Gaming Platform with Go」

クラウドゲーミングエンジンの開発事例で、たいへんレベルの高い内容です。Go × WebRTCの貴重な事例であることや、Googleが提供する新たなデプロイツールである「ko」の導入事例としても参考になりました。

Saki (H.Saki)さん「スケジューラから学ぶGoランタイム 〜code reading of runtime pkg〜」

Goを特徴づける仕様のひとつである、Goのランタイムの内実を平易に解説されています。G(goroutine)、M(OSスレッド)、P(プロセッサ)の三要素だけでなく、schedやsysmonの動きに着目し、Goランタイムを理解するための新たな提案もされていました。

Goランタイムについてはsivchariさんも詳細な解説をされておりました。初学者としてはSaki (H.Saki)さんのセッションを見たのち、sivchariさんのセッションで理解を深めるのが良いかと思いました


Masahiko Itoさん「Go Contextを完全に理解する」

Goの標準パッケージの中でもコレ無しでは語れないcontextパッケージですが、わずか数百行という驚異としかいいようのない衝撃を受けました。(シンプルすぎやしないか。。
また、それだけの行数に収めるために非同期処理やインターフェースが巧みに使われているそうで、contextパッケージの注目ポイントも交えて発表いただきました。
弊社でもcontextパッケージ輪読会をしたい!という気持ちになりました。


tenntennさん「io/fsパッケージを用いたテスタブルなコード生成ツールの開発」

静的解析ツールの雛形をつくるツールとして`skeleton`を開発されてるtenntennさんのセッション。
ディレクトリやファイルを作るツールのテスト手法として`txtar`形式を使った方法を紹介されていました。
`txtar`形式は「複数のファイルをまとめて扱う」ことのできる優れもので、この形式を応用した`txtarfs`パッケージを使うことで、「複数ファイルをまとめたものを、今度はファイルシステムとして扱える」ようになります!(`txtarfs`パッケージは現在、標準パッケージに向けてプロポーザルが出てるとのこと)
さらにこの手法が嬉しいのは、「`temp`といったファイルやディレクトリを生成せずに、テストできる」という点で、共感してくれるGopherも多いのではないでしょうか。
tenntennさんのお話が聞けたのと、弊社でも静的解析ツールを`skeleton`でなにか作ってみたくなるセッションでした!


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