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「日本再興戦略」を読んで 6 百姓という多動力

特にこれから重要になるのが「百姓的な生き方」です。
百の生業を成すことを目指したほうがいいのです。
現代で言うと堀江貴文さんや、著者の落合陽一も百姓の一人です。

ですが、今の日本にはそういった士農工商、社会への貢献という考え方の伝統がなくなってきました。それは大学生の間でメガバンクや商社、広告代理店などの「商」ばかりが人気という点にあらわれています。

なぜ日本はこうなってしまったのか。
それは「マスメディアがカーストを破壊した」のだと考えます。
特にトレンディドラマや拝金主義に関して。

マスメディアによる価値観の統一や、トレンディドラマによる人生のサンプルの流布のせいで、日本人が目指す人生像がとても画一的な凝り固まったものになってしまいました。

つまり、トレンディドラマのような町に住んで、家を買って、子供を塾に行かせて、私立の学校に行かせて。


昭和の時代においては、マスメディアが画一的需要を作り出すという戦略は正しかったのです。マスメディアが国民全体に同じ方向を見させることによって「次は自動車が売れる、テレビが売れる、洗濯機が売れる」というふうに消費行動を読みやすかったのですから。
これは企業にとっても好都合です。

どの分野に投資をしたらよいか分かりやすかったですし、国内で発達した技術的価値を国外に移転することもできました。これがうまい戦略だったことは間違いありません。

ただ、そのマスメディアは昔の考え方を破壊していきました。

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