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論破力を読んで 3 建設的な会話

テレビの討論番組などで、じつは本当に専門に特化した人というのは番組に呼ばれない。たとえば、理系のテーマなのにコメンテーターの中に理系の学者がいないというケースがわりとある。
それはおそらく、理系の人が議論するとすぐ話が終わってしまうから。

理系の人の場合、「こういう資料があります、実験の結果はこうでした。なのでこれが結論です、以上」という話し方で済んでしまいます。その先は「逆の証明があればお願いします」みたいな建設的な議論にならざるを得ません。

そうなるともう「そうですね」もしくは「こういう実験もあるので、その実験方法はよくないんじゃないですか?」みたいな突っ込みしかできない。

つまり理系の人間が集まると、「あーでもない、こーでもない」という非建設的な議論にはならない。

なので、事実ベースの話でしか進まない理系の社会に慣れていると、わりと文系の社会は楽になる。
もちろん文系の人でもこうした理系的な議論の進め方をする人はいるし、訓練で十分建設的会話は可能になる。

要は事実ベースで話すことを意識するだけで、だれでも論破力を高めることはできる、という事である。

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