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「海馬/脳は疲れない」を読んで8 脳の成長スピードは非常に速い

脳は複雑に見えるが、脳の機能を分類していくとたった2つしかない。
「情報の保存」「情報の処理」だ。
そしてよりどちらが大切か、というと「情報の保存」、つまり記憶。記憶がなければ処理もありえない。記憶がなければ言葉も話せず、話せなければ思考には制限が出てくる。
あらゆる処理も、その方法を記憶してはじめて可能になる。

記憶がどうして重要なのか、それは脳のはたらきのほとんどが記憶で説明できるからだ。
ノウハウや成長も一種の記憶である。

単なる暗記を(意味暗記)を「暗記メモリー」
自転車の乗り方など、自分で体験した記憶(方法暗記)を「経験メモリー」
とする。

前章で、30代以降は脳のはたらきが良くなることを述べた。
脳が経験メモリー同士の似た点を探すと「つながりの発見」が起こって爆発的に頭のはたらきが良くなる。

その爆発的に良くなる、というのを数字で表すとすると、最初の力を1とすると、べき乗(たとえば2の何乗)で成長していく。
つまり、A(例えば野球)を憶えた後にB(例えばソフトボール)を憶える、という時には、Aを憶えたことを思い出してやるので、方法を記憶しやすい。

そのうえAとBの2つを知るだけでなく、AからみたB、BからみたA、というように脳の中で自然に4つの関係が理解できる。つまり2の2乗だ。

1の次は2、2の次は4、4の次は8、8の次は16、、、、という具合に。
それを繰り返すことにより、4回目で16だったのが10回目で1024になる。(2の10乗)

そのままあきらめずに繰り返していくと、20回目にはなんと100万をこえる。(2の20乗)


凡人と天才の差よりも天才同士の差の方がずっと大きいのは、こうやって方法を学んでいく学び方の進行が「べき乗」で起こり、やればやるほど飛躍的に経験メモリーのつながりが緊密になっていくからだ。

「1つの事を毎日10年繰り返せば才能があろうがなかろうがモノになる」継続に関してはバカだと思われるくらいに楽観的になったほうがいい。

やってみることの経験。続ければいかに身になるか。それは習い事をしていたり、実際に体験したことがある人は本能的に理解していたりする。

脳の成長は我々が考えている以上に、非常に速い。

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