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「最高の休息法」を読んで 7 マインドフルネスの効果

いまや世界トップクラスのアカデミックジャーナルでも、マインドフルネスに関する研究論文はたくさん発表されている。

論文の本数はこの15年で100倍というくらい、かなりホットなテーマだ。

ある研究結果では、10年以上の瞑想経験者がマインドフルネスを実践しているときの脳活動を測定すると、DMNを構成する部位の活動が見事に低下しているのが観察されたという。

分かりやすく言うとマインドフルネスを行うことにより、脳のエネルギー消費が軽減され、脳が休まる状態になる
ということ。

米国の医療保険大手エトナでは会社でマインドフルネスを導入した結果、社員のストレスが3分の1に。さらに従業員の医療費が大幅に減り、1人あたりの生産性が年間約3000ドルも高まったそう。


そしてマインドフルネスの本当の素晴らしさはこれだけでは終わらないことだ。

マインドフルネスは「脳そのものを変える力を秘めている」

これは決して怪しい意味ではなく、人間の脳は何歳になってもその使い方次第で自ら変化できる、というもの。

これは脳の可塑性という。

具体的に言うと、マインドフルネスを継続した人はストレスホルモンであるコルチゾールの数値が低下、という研究結果が出ている。
「ストレスに強い脳=疲れにくい脳」を形成する効果がある、ということだ。

他にもマインドフルネスによって大脳皮質が厚くなった、という報告もあるそうだ。
分かりやすく言うと「脳の総合機能が高まった」事を意味している。

さらに
「老化に伴う脳の萎縮を抑える効果」も認められていたり
海馬などの密度増加も観察されていることから「記憶力の強化」も考えられる。

これまでの研究を分析した結果、マインドフルネスはさまざまな脳領域において構造変化をもたらすことが分かっている。

・メタ意識(人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それをおこなう能力をメタ認知能力という)
・左右の脳の交通を担う部分の強化
・身体感覚の気づき
・記憶


次回より実践方法の解説に入る

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