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健康の結論を読んで13 あまり正しく知られていないHPV

ヒトパピローマウイルス(略してHPV)をご存知だろうか。女性の「子宮頸がん」の原因となるウイルスだ。


性交渉によって感染するHPVは日本では女性の問題としてクローズアップされがちだが、男女問わず感染するウイルスである。
男性のガンや性感染症も引き起こすため、アメリカやカナダなどでは男性の予防も推奨されている。

まだ誤解されることも多いHPVの話は男性こそ知ってほしい領域でもある。

そもそもこのHPVは性交渉をおこなったことのある男女の約80%が生涯に一度は感染する、ごくありふれたウイルスである。

皮膚や粘膜の「接触」によって感染するHPVは性交渉では子宮頸部や陰茎に感染する可能性がある。
女性の場合、子宮頸がん、膣がん、外陰がん。
男性の場合は陰茎がん、
男女問わず中咽頭がん(中咽頭(ちゅう いんとう)とは、口を開けたときに見える奥の部分)、肛門がん、などの原因になるほか、性感染症である「尖圭コンジローマ」を引き起こす。

ただし、感染しても、ただちにこれらの病気になるわけではない。

HPVは現在100種類以上の「型」が発見されている。だがその約90%は病変を形成するには至らない。

がんの原因になるのは高リスク群のHPVであり、長い期間潜伏し、がんを引き起こす。

といってもHPVは予防すべき原因であることに変わりはない。
アメリカやカナダなどでは女性のみならず男性へのHPVワクチン接種も推奨されている。


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