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「最高の休息法」を読んで 17 ムーブメント瞑想を日常に

マルチタスクに由来する自動操縦状態を解除し、リラックスと集中とを同時に高めるうえで有効なのがムーブメント瞑想。

こちらは呼吸ではなく自分の身体の動き(ムーブメント)を意識の錨にする方法です。
グーグルの社員研修プログラムSIYでも実践されている典型的なムーブメント瞑想に歩行瞑想があります。

最初はできる限りゆっくりと、亀のようなスピードで歩きながら
・脚の筋肉や関節の複雑な動き
・手の動き
・足が地面を蹴る感じ
・それらが連動している様子
などを1つずつ細かく意識します。

しばらくするとここでも脳がいつのまにか自動操縦モードに切り替わり歩行以外のことを意識し始めます。雑念に流されていることに気がついたら呼吸法のときと同様、ゆっくりと身体の動きに注意を引き戻しましょう。

すぐに注意が逸れる場合、ここでもラベリングを組み合わせると効果的です。
脚の動きに合わせて「左」「右」とか、「上げる」「下げる」と心の中でつぶやくのがおススメです。

さらに服を着るとき、歯を磨くとき、車を運転するとき(くれぐれも危険のないように注意)のような日常のアクションにも応用が可能です。
出勤の際など、自宅から勤務地までの間、「玄関のドアを開けたら歩行瞑想を開始」など日常のルーティーンのなかにきっかけをつくっておくと習慣づけが容易になります。

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