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お金の話 5 略奪を悪いと思わない文化

フランスのパリで、2018年に「黄色いベスト運動」というデモ(というか暴動)が起きました。第二次大戦以後におきたフランスのデモの中でもっとも長い期間に渡るなどと有名になってたりします。
なぜ黄色いベストなのかというと、

フランスでは運転者は高い視覚認識性を持つ「蛍光色」のベストを車内に常備することが法律で要求されるようになった(安全対策として運転者が路肩で車両を離れる場合、それを着用する必要がある)。その結果、黄色い反射チョッキは広く利用され、安価で入手可能となったため、運動のシンボルとして選ばれた。

この「運転者」というワードのように、デモの原因は「燃料価格の上昇」を筆頭に「燃料税の削減」を叫んで「道路を通行止め(ブロック)」していたりします。

権力者に対して不満がある場合、日本だったら「民主主義で決まったんだから、しょうがない。我慢しましょう」となりますが、フランスはそうはならない。
「俺(私)はこうしたいんだ。そうならないんだったら嫌がらせしてでもやってやる!」というような社会です。
フランスはそもそもそうやって変えていこうとする国なんですね。

もともとヨーロッパ中から悪い人たちが集まる場所なので、何かあるとすぐそれに便乗して犯罪を行う人は必ず出てきます。
日本のような島国からしたら珍しい事ですね。日本はそもそも島国で、海に囲まれている為、来るまでが大変ですから。

この「人が集まったら犯罪が起こる」というのは大陸では当たり前のことで、今回も「まぁそうだよね」という感じだそうです。

ちなみに

フランスで燃料価格高騰や経済条件の悪化に抗議して11月17日に始まり、その後マクロン政権に対する怒りと反乱に変貌した黄色いベスト運動は、同国におけるここ数年の最も激しい抗議運動と化した。
都市の中心地における家賃が高いために郊外地域に居住している人々で構成する黄色いベスト隊は、マクロン大統領とその政権に対し経済条件の改善を要求している。
黄色いベスト隊は、そのほかにも、生活に直接影響する問題やそれに関する法律を国民投票にかけることを要求している。
抗議運動では現在まで10人が死亡し、およそ4341人が拘束され、1000人以上が負傷した。(2018年12月22日)

というのですから、慣れてない日本人からすると恐ろしいと感じるかもしれません。

考え方が違うと感じうところは「略奪自体を悪いことだと思っていない人」が結構いるということ。
デモって、ひたすら騒いでも、騒いでいるだけで話題にならない。(日本でもSEALDsみたいな団体がなんか騒いでいましたね)

けど、略奪とか火をつけたりする人がいるおかげで(?)世界でニュースになり「僕らの主張が通った」「略奪も手段としてはあり」と思っているんです。

人様に迷惑をかけることを極端に嫌がる教育を受けている日本人からしたらちょっと理解しがたい考え方ではないでしょうか。
でもまぁ「実害がでてるんだから国も動かざるを得ない」という事で実際国を動かしている点からすればある意味正解と言えるかもですね。


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