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健康の結論を読んで16 歯科に通う重要性。歯ブラシで歯周病菌をかき出す事は不可能

もしも今、自分の口が臭い自覚がある人はまず歯周病を疑った方がいい。


また、虫歯がないからといって1年以上歯科に行っていない人、症状が特にない人も油断してはならない。

とにかく歯のクリーニングを定期的に受けてほしい。最低でも半年に1度は歯科に行くことをお勧めする。


一般に歯周病は歯ブラシや歯磨き粉のCMの影響で、歯磨きを頑張れば自力で治る簡単な病気だと思っている人も多いと思う。
しかし実は悪化すると口内の不調ばかりではなく糖尿病心筋梗塞脳卒中などの全身の疾病につながる恐ろしい病気だ。

近年では認知症、乳がん、流早産との関連も指摘されているほか、高血圧、肥満、アルツハイマーなど多くの疾患に直結する。

アメリカでは「フロスorダイ(死)」というくらいで子供時代から食事後のケアの習慣が根付いている。

デンタルケア先進国のスウェーデン、フィンランドでは数か月に1度、歯石除去を無料で全国民が受けることができる代わりに、それを怠って虫歯になった場合治療費は全額自己負担になる。

ドイツでは歯周病を予防するために歯科に行って歯のクリーニングをしないと保険が適用されないという。

これらは歯周病の予防に大いに役立つとともに、国の医療費を抑制する効果もあると考えられる。ぜひ日本でも取り入れていったらいいと思う。


2010年度の国民医療費統計によると、国民医療費全体の約7~8%が歯科診療医療費だそうだ。しかも歯科疾患は他の病気に比べて高齢者以外の患者の割合が高いという特徴があるそうだ。

これは歯周病の深刻さを知らずに放置した結果、症状が悪化。治療に高額な費用を払わざるを得ない人が多い為と思われる。

また、歯周病の前段階にあたる歯肉炎の低年齢化が進んでいる為「生涯で歯科治療にかける費用」は今後増えるという見方がある。


歯周病になった人はものを噛む時に歯がぐらつくようになる。

ぐらついた歯で噛むたびに歯周病菌は歯茎の毛細血管から体内に侵入。血流に乗って全身を駆け回る。
有害細菌が血中に現れたら白血球が即座に撃退してくれるが、大量の歯周病菌が出れば全身に散らばる。

1990年代のアメリカ、カナダの合同研究では心疾患でなくなった5千人の患者の心臓を解剖したところ、90%以上の人から口腔内細菌が見つかったという。

歯周病菌は基本的に酸素を嫌い、歯周ポケットの奥深くに潜む。歯ブラシでかき出すことは不可能なのだ。

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