見出し画像

お金の話 4 希望は戦争。一度システムリセットを

勘違いしている人もいるとは思いますが、日本の政府は「若い人たちが幸せになれる社会」は作ってはくれません。

前述している通り、高齢者の方が多いので今の選挙制度を維持し続ける限り高齢者に有利な政策は変えられません。

日本人の有権者の平均年齢は53歳と言われていますが、そういう人たちが「投票に行かない」という選択をしない限り、若者がそれを上回る数の投票をする原理的に不可能です。これはもう人口の統計上の事実です。
「若者は1人でも2票にする」(高齢者は0.5票でもいいですが)みたいな構造にしない限り、どうしようもありません。

ただでさえ高齢者は暇なので選挙に行き、若者は労働で選挙にすら行けない、という現状もありますし。

という事で好き嫌いの問題ではなく、現行法を維持する限り選挙で物事を変えられないという仕組みです。
変えようとしても高齢者が「自分たちに不利になるから」という理由で阻止します。変えられません。


そして今の若者が働いて納めた税金はほとんど高齢者の医療費に使われています。
1960~70年代であれば税金は高速道路、新幹線、空港などインフラになりどんどん社会が豊かになる方向に使われました。
だから普通に生きているだけでどんどん豊かな世の中になっていったのです。
でも今の若者たちが20年間働いて納めた納税のほとんどは社会のインフラではなく、老人たちの医療費に消えました。インフラはほとんど変わりませんでした!
っていうのが現状です。


ここで前回の、「日本は近い未来、暴動が起きる気がします」につながります。
10年位前、
「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。
という論考を発表して話題になりました。

「どうせこのまま行っても社会は閉鎖しているんだから一発なんか起きた方が面白いよね」っていう考え方ですね。
社会システムが一回ガラっと変わった方が面白い、という発想です。

今、若い人たちは非正規雇用者が多いです。
就職氷河期で、新卒の時にまともなスタートが切れず、そのままズルズルと非正規を続けていたり、ニートになったり。かなり悲惨な状態です。

会社としても、そういう非正規に関してはなるべく非正規で居続けていてほしいんです。正社員にしてしまうと首が切れないから。
毎月会社が払う「固定費」にしたくないんです。

なぜ社会を一度リセットする必要があるかというと、そういう状況を変えるのは一回ぶっ壊すしかないからです。

壊してしまうと、数年はバタバタしますが、その後は若者もきちんと報われるまともな社会になる可能性があるんじゃないでしょうか。

ちなみに念のため言っておきますが、一回ぶっ壊すといってもあくまで社会の仕組みを変えたいだけなので、暴動などで建物や人を攻撃するようなことはできたら避けたいですよね。


サポート、SNSなどでシェア、スキやフォロー、コメント、なんでも嬉しいです。ありがとうございます!