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「いい失敗」「いい苦痛」「いい危険」

こんにちは、福岡正一です。

好走塁と暴走は紙一重

野球の世界では時に勝負どころで、セーフかアウトかわからないタイミングの時や、又は、相手の虚をついて次の塁を狙うことがあります。ギリギリでセーフアウトが決することもあれば余裕で決することもあり、相手守備のミスを誘発できることもあります。僕は走塁やダイビングキャッチが得意でしたので勝負どころでは間髪入れず次の塁を狙った走塁を企図したり、守備の時は捕球が難しい打球に思い切り飛び込んでいました。結果論でいくと「成功」の方が断然多かったのですが、「失敗」と言う意味では次の塁を狙うのがバレてアウトになりダイビングキャッチが届かず後ろに逸らしたりして、大事な試合の流れを台無しにしたことも何度かあります。そんな時はさすがの僕もチームメイトの顔が気になりましたね。

話は変わりますが僕が小学校5年生の頃、熊本市立藤園中学校のグランドで城東小学校とのオープン戦でした。2アウト3塁で僕は3塁ランナー。捕手がランナーの方を見ずに投手へフワリとした返球を繰り返していたのである投球の後、キャッチャーが投手に投げる瞬間に僕は全力で本塁に走り出し、人生初のリレイドスチールを狙いましたが投手が落ち着いて処理し結果的には余裕でアウトでした。監督からは「何しよるか!」と一言。その日の夜、晩ごはんを食べながら父親と試合の話をしていた時に、試合を見ていた藤園中学校の監督が中学生に「お前らもああいう走塁を見習え!」と言っていたことを聞きました。活字にすると何気ない会話ですが僕にとってはチャレンジングな部分を初めて他人から認めていただいた瞬間で、「迷ったら行く!」「迷ったらやる!」と言う僕の始まりになったと言っても過言ではないでしょう。

リスクテイカーを育てる

スポーツに限らず、ミスをしない人生は無難かもしれませんが得るモノは確実に少なくなるんですね。ですから、ここぞという勝負どきにはリスクを取って勝負すると言うリスクテイカーを育てていかないと個人も組織も大きくは伸びません。ですが、今までの僕は「失敗してもいいから思い切ってやれ!」的な言葉をかけて誘導していたんですね。ただ、それだと、結果は出せたとしても継続ができませんし本人たちが楽しいのかどうなのかもわからない。ここでは、「勝負どころではリスクを冒して勝負しないと勝てない場面がある。」ことに気づいてもらうことや勝負どころを瞬時に察知できる「勝負感」を養うことが重要になります。

ミスって何?

人は危険に遭い、失敗し、苦痛を味わいながら成長するモノだと言うのが僕の考え。しかしながら、昨今では「危険」「失敗」「苦痛」のすべてがあたかもいけない事であるような風潮が流れ、人や物事、環境に「触れない」文化が蔓延しています。そもそも「ミス」って何ですかね。何かを成し遂げようとしている過程で味わった「危険」「失敗」「苦痛」等はそれらが上手くいってもいかなくても「ミス」ではなく「プロセス」でしかないんですね。結果よりもその走者が次の塁を狙うことで何を為そうとし何を為したかが最も重要なんですね。こう言った事はいくら学術的に学んでも頭の中が知識で溢れるだけで簡単には身につきません。「いい危険」にさらされ「いい失敗」を経験し「いい苦痛」を味わう。これが1段階も2段回もステップアップしていく秘訣になります。

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