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すべての結果には意味がある

こんにちは。
スポーツメンタルコーチの福岡正一です。

先週の11月13日(日)は愛媛県今治市に位置するありがとうサービス・夢スタジアムへサッカーJ3FC今治の今季地元最終戦となるAC長野パルセイロ戦を視察に行ってきました。

普段は出張の空き時間等を利用して、視察可能な日時や会場から競技種別を選択しますが、以前からスポーツ界では稀な、ティール組織として〝燃える集団〟を0から目指しているFC今治に興味がありそれを肌で感じたいという思いから今治を目指しました。

僕の記憶が定かであれば、その時点で5位の今治が残り2試合を連勝し、2位から4位のチームがすべて連敗すれば2位以内でJ2昇格の可能性を残した試合でした。試合は1点リードで迎えた長いアディショナルタイムに同点に追いつかれ惜しくも引き分けとなりJ2昇格の夢は絶たれました。そしてこの日は夢スタジアムでの最後の公式戦でもあり、来期からはスタジアムの下段に施工中の里山スタジアムでの開催となります。

試合後は最終戦のセレモニーが開催され、橋川監督が挨拶をされましたが、シーズンの結果にほんの少し触れた後に選手たちを指し、言葉ははっきり覚えてはいませんが、「この結果すべてに意味がある」という意味の言葉を力強く添えられていたのが印象的でした。我が国では「力不足で…、」みたいなサポーターへ対するお詫びを述べるのが一般的な振舞ですが、そういった発言は殆どなく、そしてその光景をサポーターを含めスタジアム全体が一体となって見守っているような不思議な空気感と監督の責任感を感じました。その後の楠美主将の挨拶も含め、今治でサッカーが始まったことや夢スタが出来た当時のこと、JFLやJ3に昇格した時のお話などを感謝の気持ちを含めて共有することで静かな夢スタに一体感が高まります。これにはピッチ外も含めた組織全体での地道な取り組みや振舞で地域との対等な関係性が築かれているのでしょう。新しい脳では一体感は生まれません。チームから語り掛けることで地域の古い脳を活性化させ一体感を育て上げているFC今治、そして近い将来、J2、J1と昇格していく過程を感じに、来年から年2回ほど伺えたらいいなと期待しています。

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