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親子学習が上手くいかないその理由

常日頃からnoteでも《家庭学習》《自主学習》の大切さを唱えてるtomoです。しかし、まずはじめに家庭学習=親子学習ではないことをお伝えしておかなければなりません。何故なら、親子での学習、つまり親が子どもに勉強を教えることはとても難しいからです。親が勉強を教えるのが難しい理由、それは相手が《我が子》だからです。また、お子さんが複数おられる場合、子どもの中でも相性があるので、《教え易い子》《教え難い子》が居るのは当然のことです。『子どもに勉強を教えたいのになかなか上手くいかない・・・』『お互いにイライラして逆効果になってしまった・・・』そのような保護者の方はどうぞ、安心して下さい。その悩みは決して稀なことではなく、普通のことです。

【先生や経験者でも教えるのは難しい?】我が子に勉強を教えるのが難しいと言いましたが、それは本職が学校の先生であっても同じことが言えます。事実、私は学校の先生をしている方、教育大学出身の方、家庭教師をしていた方などからもお子さんの学習のお悩み、相談を受けています。皆さん、とても教育熱心でお話をすると私の方が学ばせてもらうことも多いです。ただ、お話を聞くと、《お子さんとの親子学習はなかなか上手く進まないとのこと・・・》自分に経験や知識がある分、歯がゆい気持ちになっている様子が分かります。ただ、これも当たり前のことです。仕事で生徒に勉強を教えるのと家族である子どもに勉強を教えるのでは、必要なスキルは似ているようで少し異なります。また、親が学業の面で優秀であったり、高学歴だからと言って《教えるのも上手》とは限りません。それは《学力=教えるスキル》ではないからです。どんなに自分が理解していることであっても、それを相手に教える、理解出来るよう伝えることはなかなか難しいものです。よくこちら福岡では《九大生が勉強を教えます!!》といった塾や家庭教師の広告を見かけますが、正直、九大生だからといって教え方が上手いか??と聞かれると微妙な所です。もちろん、難関な国立大学ですし、勉強をしっかりされている学生さんだと思うので保護者の方の安心材料にはなると思います。運よく、教え方も上手でお子さんとの相性が良い先生に当たればラッキーです。ただ、《九大生が優秀である》ことは正しいですが、《九大生なら皆、勉強が上手に教えることが出来る》は少し違うと思います。

【親子学習が上手くいかないその理由】ここからが本題です。では、どうして親子学習が上手く出来ないのでしょうか・・・考えられる理由を以下に挙げます。

○時間が無い・・・教えたくても仕事や家事で十分な時間が確保出来ない方は多いのではないでしょうか。お子さんが多いと一人だけに時間を費やすのも難しいと思います。指導したい気持ちはあるが、帰宅が遅いため既にお子さんが寝ているというお話も伺ったことがあります。

○子どもが反発する、素直に聞かない・・・これはとても多い理由の一つです。恐らく、お子さんの中に『お父さん、は遊ぶ人』『お母さんは、甘える人』など、既に大切にしたい役割と言いますか立ち位置があるためだと思います。ある日、テストの結果や通知表を見た保護者の方が目の色を変えて『勉強、教えるから来なさい!』そんな風に言っても子どもは萎縮してしまいますし、年齢によっては反発が起きます。

○子どもが分からない、間違えるとイライラする・・・これも親子学習でとても多いお悩みの一つです。『どうして分からないの!』『何度言えば分かるの!』このような発言をしてしまい、後になって自己嫌悪に陥る、反省するという保護者の方はとても多いです。せっかく始めた親子での学習が逆に親子の雰囲気や関係を悪化させてしまう、本末転倒な結果となることも少なくありません。また、親から叱られたお子さんは親子での学習に対しマイナスイメージを抱き、その後、拒否したり反抗的な態度に出ることもあるでしょう。

親子学習、上手く進めばそれは親子のコミュニケーションの一つにもなりますし、時間や塾代の削減にもなるとても効率の良い学習の仕方です。しかし、実際はなかなか思うように進まない、親子共にストレスになっている・・・と言う方も少なくありません。私自身、そのことを保護者の方々から伺うまではあまり理解出来ていない部分がありました。よくよくお話を聞くと、皆さん決して親子での学習を最初から投げ出していた、諦めていた訳ではありません。試行錯誤をされた結果、ストレスが勝ってしまったという方がほとんどです。私は親子での学習が出来たらそれは素晴らしいことだと思いますし、是非皆さんにも挑戦してほしいという思いでそのアイディアを記事にしています。しかし、親子での学習はあくまで《楽しさ》あってのこと。そこに《笑顔》がなければ継続する意味はありません。ましてや、お互いにストレスの方が勝っているという状況であれば、親子関係を拗らせる前に一旦中止することをおすすめします。それはお子さん学習よりも親子関係の方が大切だと思うからです。

繰り返しになりますが、親子での学習が上手くいかないのは珍しいことではなく普通のことです。なので、ご自分やお子さんを責めることは決してしないで下さい。実際、学習相談を利用されている方には現役の教師の方、経験者の方もいます。皆さん、私よりも教育に携わった年数も長い方です。しかし、それでも、学習相談を受けるのは何故か?そこには《理想と現実の違い》があるからです。また、そのような時にお子さんを塾や教室へ通わせる、学習相談を受けることはプラスの行動だと思います。親子での学習に固執することなく、他の選択肢も探ってみる、これも前向きな決断です。

たくさんの親子が笑顔になれるよう私も微力ながら応援しています。

次回は《親子学習、成功のコツ》についてお話しますので、どうぞご参考にされて下さい。それでは、次回もどうぞお楽しみに。

オンラインやメールでの学習相談も行っていますので、お気軽にお問合せ下さい。

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