見出し画像

鹿の増加による被害

 皆さんは、鹿と聞くと何を思い浮かべますか。私は奈良公園で餌を食べている姿が浮かびます。人とふれあい、共生している鹿ですが、現在の日本では鹿の数が増加していることが問題になっています。

 鹿が増えた原因として、天敵が存在しないことや降雪量の減少、拡大造林、鹿の捕獲禁止措置などがあります。天敵であったニホンオオカミを絶滅させてしまったことや拡大造林で鹿の好む環境を作ってしまったこと、捕獲禁止措置で捕獲が規制されたことが重なり、鹿の数は増加することになりました。

鹿の増加による問題として森林への被害が挙げられます。林野庁のデータによると、令和3年度の野生鳥獣による森林被害面積は約5000ヘクタールに及びます。このうちの7割が鹿による枝葉の食害や樹皮剥ぎで占められています。鹿による森林被害が深刻になると、希少植物の減少や土壌流出を引き起こし、生態系を破壊してしまう可能性があります。また、農作物の被害も出ており、鳥獣被害が耕作放棄や離農のきっかけになることも問題になっています。

 鳥獣被害の対策として、多くの狩猟が行われ捕獲されていますが、捕獲された多くは利用できず、焼却処分されています。しかし、現代では県と民間企業が協力した狩猟の事業化や、捕獲した鹿をジビエとして販売する取り組みが行われています。問題解決の手助けとしてジビエを購入してみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました♪サポートも嬉しいですが、なによりも「スキ」ボタンがとても励みになります!!