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日記 【晒しな日記】|地球は廻っている

誰かが落としたスマホを道端で拾い、交番へ向かった

ちなみに水泳の帰りです↓

しかし警察官は誰一人おらず、そのような場合に使うよう張り紙された、受付にある電話の受話器をあげると、(たぶん)大きい部署へと繋がった
別件で出払っているため対応できる警察官がいないと説明があった後、「拾ったスマホは預かってほしい」とのことだった
(こういうケースは初めてですが、そういう措置がとられるんですね)
僕は件のスマホを片手に自宅へ帰った

その後40分ぐらいして、手の空いた警察官が僕の家まで来た
拾ったスマホを渡し、拾い主である僕の住所や電話番号といった情報を伝え書類を作ってもらった
「落とした方からのお礼はどうしますか?」と訊かれたが、「絶対にお礼をしてもらいたいです!」なんて言える図太い人間が果たして何人いるだろうか?
諸々の対応をしていたため僕の夕食は20分遅れになり、鶏の照り焼きも冷めてしまった
ほとんどの場合、遺失物を拾った人間に利益はない
時間と手間をとられるだけ
最悪の場合、スリと疑われたりなんてことも

ただ、来てくださった警察官が、落ちていたスマホの位置を確認するため彼自身のスマホを起動した際に一瞬見えた壁紙が、(おそらく)彼の指を彼の赤ちゃんが掴んでいる写真だった
それで(まあこれも人生だよな)という清々しい気持ちになった

地球は廻っているんだな、という話でした

これは遺失物ではないんでしょうけれど


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人生に必要なのは勇気、想像力、そして少しばかりのお金だ——とチャップリンも『ライムライト』で述べていますのでひとつ