見出し画像

訪問介護事業所の業務説明書5(毎月発生業務 訪問介護計画書作成)

訪問介護事業所での毎月発生する業務の訪問介護計画書作成を見ていきましょう。
この記事から見た方は、よろしければ初めからもご参照ください。

目的

サービスの提供は、訪問介護計画書に基づいて行う必要があります。
利用者からは訪問介護計画書に対する同意をいただく必要があります。
(アセスメント同様、居宅介護支援事業所側の計画書とは別のものです。)

詳細

サ責が訪問介護計画書を作成します。訪問介護計画書はアセスメント同様、決まった様式は存在しません。しかし、ある程度定型的な書式が出回っているので、それをそのまま、あるいは多少の改変を行い使っている事業所がほとんどです。

ネットで「訪問介護計画書 ダウンロード」でググれば、いろんなサイトでダウンロード可能です。

前回のアセスメントの内容と今回の訪問介護計画書を見比べるとわかるかと思いますが、内容の粒度がより細かくなったイメージです。ただ、ほぼ同じ内容であることも多く、そのことからも「文書が多く同項目も多く、転記ばっかり」という現場の声をお聞きすることも多いです。

備考・留意事項

転記については、システム対応していることが多いです。ある項目を入力すると、別文書のある項目の初期値が同値になるであるとか、自動的に同期されるとかが多いです。また、定型文を入力できる機能もよく見られます。良く使う文章を毎回入力するのが煩雑なため、マスタとして入力しておき、各文章の入力時にはマスタから選択することで、入力の手間を省こうとする機能です。

たまに、かなりの部分を自動化してほしいというような要望をいただくことも多かったですが、計画書作成の本質としては、課題を設定したり、利用者の留意点などを書きながら、それで良いか検討することにあるので、安易にシステム化してしまうのは危険かなと個人的には考えています。

ちょっと違う話 「サ責」と「サビ菅」

本文章中に「サ責」と出てきますが、以前にもご説明したように「サービス提供責任者」の略で、業界内では一般的な略語となっています。

これに対して、放課後等デイサービスでは「サビ菅」と略される「サービス管理責任者」というポジションがあります。

私は10年ほど介護の請求ソフトの開発者をし、その後、放課後等デイサービスの情シスをしましたが、「サ責」と「サビ菅」、ややこしいなーと思いつつ、でも介護と放デイをどちらも知る人もなかなか少ないし、ややこしいと感じる人自体いないかーと思ってましたw


次回は「サービス担当者会議参加」です。


最後まで読んで頂きありがとうございます! 家族や身近な人を介護している人に向けて、 介護福祉エンジニアとして有効な情報を共有できたらと思っています。 共感いただけたら、サポート頂けると嬉しいです!