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1000文字エッセイというジャンルを開拓する

1000文字のエンタメを作る。局地的な筋力を鍛えて『1000文字エッセイの申し子』になると決めた。

どこを見ても文章上手い人が乱立し、各自華麗にダンスしてる。悔しい。僕も踊りたい。つーわけでステージを勝手に作って勝手に踊るという結論に至った。

1000文字。絶妙な文字数。適度に縛りがありつつ自由もちゃんとある。紙の書籍なら2〜3ページ分。日本人の1分間の平均読書速度は400〜600字なので、1000文字は約2分で読めることになる。

2分で読めるよ!と言い切れるのは読む人にとっても優しいのではないか?たった2分で読んでくれた人がちょっとでも笑えたり幸せな気分になったり人生のプラスになれば最高。


書きたいものがない人にとっては1000文字は多い。書きたいものがある人にとっては1000文字は少ない。

例えばドラゴンフルーツについて書けと言われたらどうだろう。「何か怖くて食べたことないです」で終わってしまう。

でもそこから実際の味はどうか食べてみたり、どこの国が原産かを調べてみたり、ドラゴンフルーツが好きで好きでたまらない人にインタビューをしてみたりと、書けることは実は無限にある。

粘土で新しい形を出現させるように積み上げる。

逆に、例えばスラムダンクという漫画の好きなとこを語れと言われたらどうだろう。1000文字じゃ足りない。

各キャラの魅力や全体の流れなどは省き、僕は1番好きな「ヤマオーはオレが倒すby天才・桜木」のシーンだけを丁寧に説明し伝えようとするだろう。

彫刻で真の姿を浮かび上がらせるように削ぎ落とす。

きっと文章の足し算と引き算ができるようになれば何でも書けるようになる。つまりこの1000文字エッセイを極めれば書くということにおいて無敵に一歩近づくのではないか。

頭や手や心を動かせば必ず文は書ける。終わりのあるレース、1000文字という制約はきっと僕らの背中を押してくれるはずだ。

言葉が有限の世界だったら、僕はあなたに何を伝えよう。何を書いて何を書かないか、選択の精度を上げ続ける。

「そこにあったもの」を無かったことにしないために言葉を使って残したい。

そしてこの先、人類が文章力を上げて感受性を磨きまくって上品に幸福をシェアしまくる世界が見たい。

理想世界の実現のため、まずは僕がこのステージで踊ってみます。楽しそうだったらいつかあなたも。


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ルールはこれだけ。

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