極めて個人的な広島日記

文学フリマ広島6からもう1週間以上経ったなんて意味がわかりません。ついさっきだったじゃないですか。

何の役にも立たない日記として残しておく。自分の記録用なので期待はしないでくださいね。

2月24日

・文学フリマ前日。前乗りをして本番に臨む。
本やらブース用の備品やらを詰めたらリュック+トートバッグになった。想定より荷物多い。
イーゼルはかさばる。でも大事。


・羽田空港へ向かう。父が空港で働いてるため家族割の航空チケットみたいなのが申し込める。当日、席が空いてれば乗れるという条件付きだけど格安で全国どこへでも行けるから最高。


・ちなみに羽田から広島まで往復で5200円くらい。フライト時間は1時間20分ほど。古畑が犯人を暴く前に着く。ありがとう父。

(調べたら夜行バスで神奈川ー広島だと最低でも7000円〜で11時間20分かかる。無理だ。アラサーの体はピッキピキに固まって終わる。)
 

・無事に空港に着いて発券をする。席が空いてたのでこの時点で広島行き確定。


・久しぶりに機内モードを使った。強制的にネットを遮断できるのは貴重な時間だ。メモに文章を打ったり、本体にダウンロード済みのKindleを読んだりして過ごした。機内モードとは物書きモードだ。
地上で採用してもいいくらい。


・たった1時間20分でも飲み物を聞いてくれるんだね。コンソメスープが飲みたかったけど恥ずかしくて断っちった。


・あっという間に着いた。ただ、空港が山の中にあるのでリムジンバスにて広島駅へ。50分。車酔いしやすいからここが1番キツかった。


・駅に着いてまずはベンチで休憩。ベンチはいつでも休憩を肯定してくれるから好き。今後の予定を立てる。まずは昼飯だ。お好み焼きを食べたいから店を探す。


・広島駅は激混み。どこも長蛇の列。並ぶのは嫌だ。それだけで減点。食に興味がない訳じゃない。並ぶ行為が嫌いすぎるんだ。結局、吉野家に行ってしまう。


・荷物をロッカーに預けたい。でもどこもいっぱい。空いた瞬間を狙うためにロッカー付近をウロウロしてロッカーハイエナをしたけど無理だった。駅、こんな広いんでロッカー増やしたらどうですかね?設置すれば勝手にお金を生み出してくれますよ?双方に利があるよね?探し回った末、奥の方のロッカーがひとつだけ空いててリュックをねじ込むことに成功。


・路面電車で原爆ドームに向かう。路面電車が新鮮だった。普通に生活の中に馴染んでる。バスの乗りやすさと電車の正確性を持ち合わせる…のか?駅が細過ぎて道路の真ん中に立ってる感じ。慣れるまで違和感。

・原爆ドームは大通りのすぐ近くにあった。入場料とかもなく街に自然にあるのがよかった。外国人観光客も多い。解説文を読んで可能な限り想像してみる。命が簡単になくなったことを考えると苦しくなった。生きてるだけでありがたい。

・公園が綺麗で広くて心が安らいだ。公園って平和の象徴だと思う。そこも含めてこの地が持つメッセージは強い。

・ほど近くにある『READAN DEAT』という本屋さんに行った。雑居ビルの2階。知らなきゃ入れない敷居の高さは否めない。でもお客さんは他に述べ2〜3人ほど来た。本屋をやる人はみんな静かだね。


・ドームから歩いて20分くらいで今回のカプセルホテルがある。そこからさらに20分歩くと文フリの会場。事前に下見するために向かう。 


・商店街がバカデカくて人がわんさかいた。商店街の混み具合で言ったら東京・神奈川と変わらない。手を繋いでびよんびよん伸びたり縮んだりしてるカップルがいたから反射的に「何してんの?」とツッコんでしまった。多分聞こえてないけど。 


・繁華街を抜けてカプセルホテルの位置を確認。あ、結構治安悪めのとこだ。まぁいいけど。明日の朝の導線確認のためここから時間を測りながら広島産業会館を目指す。少し歩くと道が大きく拓けて大きな川が流れていた。川があるだけで開放的な気分になる。


・広島産業会館に着いた。別館ではフェアリーテイル原画展がやってたので一応覗いた。全巻読んで割と好きだから。原画50万とかで売ってた。椅子が用意されてて熱烈ファンにアプローチする回だと知る。思ってたのと違った。 


・場所の確認ができた。明日はこの地で僕は輝くのだ。また歩いて次は広島駅を目指す。ロッカーに預けた荷物を取りに行くのだ。とにかく歩くのが好き。


・駅には大きなTSUTAYA書店があったので吸い込まれる。本屋どんだけ好きやねん。


・荷物を取り返して今度は宿に向かう。日も暮れてすっかり闇に包まれる。カプセルホテルにチェックインしてロッカーに荷物を入れる。世界一細いロッカーだった。リュックが入らなかったので中身を整理して細くしてギリギリねじ込んだ。


・腹が減ってきた。一時外出。何となくまた原爆ドームに行った。夜の顔も見てみたくなって。表現が正しいかはわからないけど美しかった。夜だと存在感が増していた。平和に思いを馳せてる自分に酔っていたと言われればそんな側面もある気がした。自分には何ができるのか。その答えの1つが文フリへの参加なんだよ。と頭の中のオーディエンスに言ってやった。


・お好み焼き屋があったけどまた並んでる。ここでもか。という訳でスルーして『やっぱりステーキ』な入る。安くてそこそこ美味い。これでいい。


・またホテルに戻って大浴場へ行く。湯船はいいね。脚をマッサージした。自分の部屋に行く。カプセルの狭さが好き。秘密基地感がある。明日のシミュレーションをして眠った。


2月25日


・徒歩20分で会場に行けるのでギリギリまで布団の中でもにょもにょしてしまう。途中に飲み物を3本買って向かう。


・会場の大きさがとてもいい。文学フリマ東京は大き過ぎて疲れちゃうね。結果は見事完売。これは別記事にした。


・終わった後は広島駅を目指す。路面電車に乗ろうと思ったけど近くにブックオフがあったので行くことにした。星野源のエッセイを450円で買った。さっき自分のエッセイを500円で買ってくれる方が何十人もいた。この事実を噛み締めよう。自分の生み出したものに価値を感じてくれてお金を払ってくれる人がいるんだ。しかも直接手渡せるなんてさ。これ以上の喜びなんてあるんだろうか。続けていきたいな。


・駅に着いてまたリムジンバスを待つ。苦しい50分をかけて空港へ。さて帰りのチケットを取る。ここで問題が発生する。なんと、帰りの残り3便全て席に空きがない。…空きがない?それはつまり飛行機では帰れないということになる。家族割の最大のウィークポイントに直撃した。空港のベンチに力なくなだれ込んだ。さてどうしよう。幸運なことに次の日もたまたま休みだったので仕事に影響は出ない。もう一晩過ごして朝の便で帰るのがベストだと判断した。


・予定通りにいかないのは旅の醍醐味だ。でも帰れると思ったのに帰れないのはちと精神にくる。空港のフードコートで力を蓄えることにした。ここで念願のお好み焼きを食べることができた。店のおっちゃんがとても丁寧で気持ちよかった。味はまあまあ。笑。


・何が嫌って、空港周りには山しかないからまたリムジンバスに乗って広島駅に戻らなくちゃいけない。また地獄の50分。駅近のカプセルホテルを予約した。どんだけカプセルホテル好きやねん。3500円くらいで泊まれるから自分の中では最適解。昨日のとこより綺麗で広い。文フリで買った本を読みたかったけど荷物から出すのがめんどくて令和ロマンのYouTubeを見ながら眠りについた。


2月26日


・6時半くらいに目が覚める。健全。7時半くらいには出なきゃいけないのに7時半からドリンクバー、ソフトクリーム食べ放題開始らしい。ソフトクリーム食べた過ぎて7時半まで待った。慌てて食べて宿を出る。


・またや。またリムジンバスや。最悪の50分を乗り越えて空港でチケットの発券。今度は大丈夫だ。席があったので帰れること決定。


・何じゃかんじゃで昼過ぎに家に着く。濃厚な2日+αだったね。戦利品を読んでいくのも楽しみだし次の文学フリマ東京へのアイディアを形にしていくのも楽しみ。


・ここに来て書こうと思ってたテーマを大幅に変更。あぁ忙しくなるね。本が好きだ。本を作る人が好きだ。本を買ってくれる人が好きだ。みんなと仲良くしていきたいよ。

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