別々の道へ①

夫の事をどうしても思い出せない。
息子のように愛情も湧いてこない。
そんな夫に私は距離を、知らず知らずに置いていた。
どうしても心が開けない。
申し訳ないと思いつつ、私はどこかでこんな生き方に、反発していた。
男の人に頼らなきゃ生きていけないなんて。
私はそんなに弱かったのだろうか。
何で専業主婦になってしまったんだろう。
私は確かに働いていたのに。
自分でそんな風に決めていたのが、不思議で仕方なかった。
今の私は幸せなんだろうか?
息子と一緒に居られるのは嬉しいけど、夫とは幸せを感じない。
夫との距離は縮めようと、努力はしてみた。
人を愛するのに、努力しなきゃ行けないなんて。
私は段々塞ぎ込んで、鬱が酷くなって行った。
つづく                                                                                                                                                                                                                                                 

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