新しい生活③

なかなか馴染めない新生活。見るもの聞くもの初めてのことばかりで、私は戸惑いを隠せずにいた。
息子とも距離は縮まらず、夫にも心を開く事も出来ず、舅や姑にも遠慮がちになり、私は嫁ぎ先では、1人っぼっちな心境だった。
そんな時は、いつもアルコール依存性の世話人の人に、電話で話を聞いて貰っていた。
彼は私の心の拠り所だった。
彼は私の唯一の味方だと思った。
彼と話してるだけで、私は幸せだった。
彼に会いたかった。
彼のそばに居たいと思った。
でも、それは許されないことだ。
彼も同じ気持ちだった。
私に会いたいと言ってくれた。
私の気持ちは揺れた。
こんなに激しく揺れ動いたことは無かった。
そんな時、私は診察に行く日がやってきた。
彼と会う約束をした。
つづく

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