新しい生活④

病院の診察に行った。この診察が終わったら、私は彼に会える。こんなにドキドキしたのは、何年ぶりなんだろう。ずっと遠い昔のような気がする。
私はいけないと思っても、彼に会えるのが本当に嬉しかった。
診察が終わり、私はスマホで彼に電話をかける。
「今診察が終わりました。」
「じゃあ、迎えに行きます。」
彼は私を迎えに来てくれた。
こらから彼の住んでいる家に行くことに。
奥さんと息子さんとは別居中だったらしい。
私は緊張していた。
男の人の部屋になんか来たのも、何年ぶりなんだろう。
彼と向き合って話をしていた。
私が今悩んでる事を話した。
話を聞いて貰う。それだけで充分じゃない。
私は一体何を期待してるんだ。
何か1人で馬鹿みたいって思いながら、寂しくなった。
私はこの人にとって、何なんだろう?
ただの知り合い?私は特別だって思ってるのに。
私は何故か自分の中でイライラしていた。
「本当に馬鹿みたい。」
心の声が口から出てしまった。
彼が黙ってしまった。そして彼は私の隣に座った。

ここから先は

303字

¥ 100

宜しければサポートをお願いします。サポートのお金は、クリエイターとしての活動費に使いたいと思っています。応援宜しくお願いします。