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それに頼るからこどもたちは座らなくなる。特別支援学校:現場より

幼い学年のこどもたちの授業にいらないもの。


それは


です!!


一人づつの机ね。                           でもね、あれを使って毎回全部授業していたらね。
ぜったいにあの子たちの学校生活うまくいかないです。

大ちゃんていう元気いっぱいの男の子のはなしとあわせてお話しますね。

大ちゃん、いつもいっぱい遊んで、いっぱい身体を動かしています。
入学したときは学校中、全教室見まわるくらいエネルギーいっぱいの子です。

言葉のメッセージが受け取りにくいけど、                 自分が経験したことは確実にできるようになるっていう子。       とにかく愛嬌があって、言葉は出ていなかったけど表情が豊かで
かわいらしくて、みんなから大ちゃん大ちゃんって            かわいがられていました。

そんな大ちゃん、砂水遊びもぼでぃいペインティングもリトミックもサーキットあそびも大好きで楽しんでいた大ちゃん。
5月の末にね、校外学習に行きました。
みんなで大型遊具で遊んだり、羊に餌をあげたりして、          その様子を何枚も写真に撮っておいてね、、、。

次の日の図工の時間にその写真をみながら
お絵描きをすることに。                      
その時の楽しかった気持ちを思い出しながらって感じです。
横に実際の写真があるとさらにおもいだせて楽しくなるって感じです!!

机の上に画用紙とクレヨンを用意したら、先生と一緒にお絵描きタイムの始まりです!!

だいちゃんもね、校外学習のお母さんのお弁当もおいしく食べていたし、遊具でもたっぷり遊べたのでお絵描き楽しめるかなって思ってました。

そして、お絵描きに誘ってみると、、
顔色がかわるっていうかあきらかに表情がかわって。。。
椅子に絶対座らないって・・・・。断固拒否。

ここまで拒否するの珍しいんです。

一緒にやろうよって先生がぐるぐるかいてみせても顔をそむけるし、
クレパスは投げちゃうし。。。
いつもの笑顔のかわいいだいちゃんではなくて
怒っているというか、、、。

でも教室でお昼休みにお絵描きしているの
みたことあるんですね。

あ!!もしかしたら!!机にすわるのいやだったのかも

と思って
ゆかり先生
地べたに画用紙をクレパスを置きなおして
ゆかり先生が地べたに座って
もう一回誘ってみました。

するとね、あっさり
やるよやるよ!“って感じでゆかり先生のそばにちょこんと座って
お絵描きしたんですね。

そういえば、、、、小学部に入る前幼稚園で
机といすにすわるって何かするのがほんとに嫌いでって、引継ぎの話がありました。                                                         

ひょっとしたら
たくさんの園児の中で何かの課題をするときに、みんなと同じ課題が
いつもわからなかったのでは・・・って思います。

だから、だいちゃんね、椅子に座って何かをする=大人に意味のわからない何かをさせられるってことになってしまっていて、           椅子に座って机の上でなにかする・・・のがだめになってしまっていたんですね



だいちゃん、
できない                              意味がわからない…                                面白くないって、、、                            それがしょっちゅう続くもんだから
もういやって
なっちゃんてたんですね。            


だから机といすを見ると拒否しちゃう。

私たちおとなができること、それは

机の上でする活動が楽しくなるような、好きになるような

準備が必要です。


机の上で学ぶよりも
大ちゃんに必要な準備の課題はまだまだあります。  


心を育てる、                             身体を育てる、、、、。                          学校を好きになる、                                 人を好きになる。。。
それらの力を育てるために、幼いあの子たちにとっては、         今は机の存在はそんなにたくさん必要ではありません。

もっともっと身体を動かした活動をしてほしいなって

願います・・・・



日々、こどもたちのことを伝えています。
それが何かのヒントや気づきになったら嬉しいなあって思って作っています。

                        最後までおよみくださりありがとうございました!!


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