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思春期に親が準備すること、手放しておくこと:特別支援学校、現場より!!

今日は、知的障害のある子どもたちが思春期を迎えるときに         保護者の方が用意するもの、と手放すものについてのお話です。      

まず用意するもので思いつくのは、プライベートな空間、一人になれる
場所を用意してあげてほしいなって思います。


え?一人の場所がいるの?
だって、まだまだくっついてくるし、、、。
一人で何するのか気になるって。。
大丈夫かなって
心配です。

だって、いつも目の届くところにいるのが当たり前だった生活なのに、
全て親は子供のことを知っておくべきなのにって・・・

ってまだまだ実際の生活をみて、そんななかで、               大人の心配と「べき」は山ほどありますよね・・・

でもね                               ちいさくてかわいくて甘えん坊で
私がいないとムリなのよ!!っていう時代から少しづつ
変化してきていると思うのですね。
身体の変化とともに・・・。

そういえば

こどもさんに話しかけると少し嫌そうな顔するなあとか、
他の人のいう事のほうが、よくきくんじゃないとか、
デイサービスの若い職員さんといると嬉しそうだなあ・・とか。        そんな変化、兆しみられませんか?                   あら?始まっているかもしれませんね。                 


そしてこの空間をつくってあげる時期に、                     ある考えを手放してほしいな。。と思うのです。

           それは、

こどもさんの知らない世界をみとめていくために

「私が全部しっておかなくっちゃ!!」

                                    という考えを手放してほしいのです。      

お母さんの深い愛と日々のケアのおかげで                          彼らの生活が成り立っていること                             よくわかります。                           でも・・・そんな私がいないと・・の「気持ちの強さ」を                少しづつでいいので手放していく
そんな時期だと思うんですね。                                                (お母さん方の動きなどは変わらないかもしれないけど)


保護者の方と子どもさんが、                     一緒に生きていく時間は減ってきています。 

一人の空間を作ってあげることをきっかけに
将来、保護者の方と一緒に過ごさない時間も                  イメージしていくことも大切です。

そして
保護者のかたは
少しづつ子どものことを知らない、わからない世界を受け入れる
そのマインドをもつ準備を始めるっていうことが必要なのかなって思います。

あと、学校の保護者の学習会で
こんな話がでてきました。
小学部を卒業させたお母さん方が、中学部にいくと
心配だっていう声をききました。                         中学部の先生がいつもみてくれていないのって。

小学部は丁寧に丁寧に
子どもにも親にも先生がいつも向き合ってくれている。                   

特別支援学校の小学部時代は担任の先生が、               すべての時間ともにすごしています。
こどもたちにとっても大人が知ってくれている中で、            安心して過ごしますね。

小学部の時代は
大人に期待して、大人を信頼することを育てる時代なんで、
丁寧に大人との世界であのこたちと関わっていくことが大切な時期です。

でもその時代は終わろうとしていて、
次の時代にきているんですね。                            


中学部になると担任の先生が
自分のクラスの子どもの授業に入っていないこともあるって
わからないことがあるから不安だっていう保護者の方の感想なんですね。

わかります!!


でも手放しです!!

                                           
一人の時にどんな過ごし方をしているのか
わからないけど‥‥まあ大丈夫か・・・
仕方ないっか・・・。

女性の好み、〇蜜系なのね。どこで覚えたのかしら。ふう・・・。


保護者の方も子どもさんの分からない、知らないが増えてきて

不安な気持ちにおありでしょうけど、

いったん一区切り.。                                          


まずは                                          生まれてから思春期まで子育てを続けてこられたこと、               やってきたことに 自分自身にマル〇をつけて、ほしいです。

思春期を迎える時期まで日々、

奮闘して

どんな気持ちだったとしても

こうして育てててこられた毎日に

ぜひご家族で、お母さん自身マル付けしてほしいなって思います。 

                                   大きな坂を越えて、これでもか、とそびえたつ坂をそれでも越えて・・・。

だからこそ、

わからないあの子の世界も応援するし、そっと見守っていく。

わたしがいなくっちゃ。                                これらの考えをほんの少し手放した                               毎日の関りの中で、


きっと保護者の方と子どもさんとの

「新しい出会い」・・・・ 

                                       のような新しい関係性が 始まりますね。

ふくねはそんな保護者のかたをずっと応援していきたいと思います。


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