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病院薬剤師の仕事

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病院薬剤師のお仕事を細かく分けて説明していきたいと思います! 病院ごとにやり方は違うと思いますが、そこはご了承ください! 変なところがあっても怒らないでね。
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#計数調剤

①.薬歴チェック

①.薬歴チェック

 薬歴チェックとは・・・ 

 処方箋を受け取り、その患者のカルテを見て間違いがないか確認する作業です。調剤の中で一番薬剤師の専門性を出せるところです。

 処方の間違いは意外と多く、1日に何度も疑義照会することも珍しくはありません。

 自分の病院では医師が処方箋を入力したら印刷機から出るようになっています。それを取った人が確認するようになっています。

 アンサングシンデレラではあまり取り上げ

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⑥軟膏調剤

⑥軟膏調剤

 軟膏調剤は外用調剤で説明したチューブを集めるものではなく、軟膏瓶から処方量を軟膏に詰めたり、混合する作業を説明します。

 1.軟膏つぼへ詰める 軟膏へ詰める場合は゛へら ”をつかいます。まずヘラと軟膏つぼを消毒します。そこに軟膏を詰めていきますが、ただ詰めると空気が入ってしまうので、個人的なコツは3段階に分けます。初めに少量の軟膏を取り、軟膏つぼの底の角に軟膏を詰める。こうすることで角に空気が

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⑤水剤の計数調剤

⑤水剤の計数調剤

 水剤の計数調剤は基本的に秤取量の計算→秤量→薬用瓶に入れる という感じです。

1.秤取量の計算

 散剤と計算の仕方は一緒ですが、配合比率が低いのと㎎をmLへ変換しなければいけないので計算がすこしややこしいです。

「カルボシステインシロップ 5% 150㎎ 1日3回 3日分」

 さて採取量はいくつでしょうか?

 ここでの5%は 5g/100mlになります。つまり50㎎/ⅿL。1日150㎎

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④散剤の分包

④散剤の分包

 粉薬の調剤業務は比較的手間が多いです。特に小児科の処方が多いところになります。

 手順

基本的には採取量の計算→秤量→分包とういう順序になります。

1.採取量の計算

 まず取る前に採取量の計算です。

 例えば

 「 カルボシステインDS 50% 750㎎ 1日3回 毎食後 5日分」

 この場合の採取量はどのくらいか薬剤師さんならわかりますよね。

 正解は7.5gです。

 話が長

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③外用剤の計数調剤

③外用剤の計数調剤



 外用剤の調剤は基本的錠剤やカプセル剤の計数調剤と同じです。外用剤にはチューブの軟膏、点眼・点鼻・点耳薬、貼付剤、吸入薬などがあります。

 基本的にはどこも「あいうえお順」に並んでいるのではないでしょうか。当院は「あいうえお順」で劇薬は別にしています。

 難点はかさばるので在庫をたくさん置けないことでしょうか。

 点眼薬は外袋を自分たちで付けなければいけないので、そこが面倒ですね。

 

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①錠剤、カプセル剤の計数調剤

①錠剤、カプセル剤の計数調剤


 代表的な調剤業務です。処方箋に記載されている通りに薬を集めます。

 新人薬剤師の最初の業務ですね!

 例えば・・・

 「アムロジピン錠5㎎ 2錠 1日1回 朝食後 7日分」 ならば、アムロジピン錠5㎎を14錠

 「ボグリボース錠0.2㎎ 3錠 1日3回 毎食直前 7日分」ならばボグリボース錠0.2㎎を21錠集めるという形です。

 集める際は指さし確認など間違いがないようにしっかりチェ

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