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被害は軽微ではなかった?!福島・宮城の日本酒を飲んで応援しましょう!

こんにちは、安井郁子です。
まずは、2月13日の福島沖の地震で被害に遭われた方におかれまして、謹んでお見舞い申し上げます。一日も早く復旧できますことを、心よりお祈り申し上げます。

福島沖の地震

2月13日以降、福島、宮城には、取り扱いのお蔵元さん、知り合いのお店、福島の友人なども多く、お見舞い申し上げると共に、どのような状況かも連絡のやり取りをしておりました。

まず、関係している福島、宮城のお蔵元さんでは、いずれも人的被害はございませんでした。
破損等の影響を受けた方はそれなりにおられましたし、会社の被害は軽微でも、社員のご自宅が被災をされているなど、被害の状況は様々です。
そして、福島、宮城の方は控えめで、「軽微だ…」とのご報告でも、時間がたつ中で確認させていただきますと、停電、故障、破損等々、かならずしも軽微とはいえない状況もあるようで… また、仮に軽微だったとしても、新型コロナの影響を受けているうえに、さらなる被害をうけ地元消費は見込めないところもありますので、経済を疲弊させていることは間違えありません。

東北では、日々、小さな揺れが続いているようですが、この先に再度、大きな余震が起きないことをほんとうに願うばかりです。

福島、宮城の日本酒を飲んで応援

首都圏で少しでも ”飲んで応援気運” を高められたらです。
もともと福島県、宮城県は、日本酒のクオリティも非常に高い地域です。この機会にぜひ、バラエティー豊かな福島、宮城の日本酒を色々と比較しながら味わっていただきたいです!

福島県、宮城県のお蔵元の一部をご紹介しておきます。

●笹の川酒造さん(福島県郡山)
3.11の時には大きな被害を被ったお蔵で、今回も商品に破損があったようですが、欠品、遅延にならないように、全力をつくされるとのこと。
日本酒もございますが、東北唯一の地ウイスキー「安積蒸溜所」もあります。福島県産高田梅を使用し、バーボン樽にて追熟した長期熟成梅酒も美味。

樽香梅

●末廣酒造さん(福島県会津)
蔵の外壁がはがれる等の被害もみられました。二つのお蔵があるうちの昔ながらの「嘉永蔵」は、コロナもあってお休みをしていましたが、2月18日より営業を再開されたそうです。
末廣さんの伝承山廃純米は、この時期、お燗酒が美味しいです。

末廣

●大七酒造さん(福島県二本松)
蔵内の被害は軽微とはいえ、一時は停電故障も。また、社員のご自宅も被災されています。
大七純米生酛は、幅広い温度帯、幅広いお料理と楽しめます。この時期、ぬる燗も、美味しいです!

大七

●鶴乃江酒造さん(福島県会津)
「会津中将」というメインブランドの他に、女性杜氏の奥さまの造っている「ゆり」というブランドもあります。

会津中将

●男山本店さん( 宮城県気仙沼)
蒼天伝(そうてんでん)とは蒼い海や蒼い空のことで、そのような爽やかな味わいを求めて開発されています。スムーズで優しい飲み口です。

蒼天伝

●中勇酒造店さん( 宮城県加美郡)
酸味・旨味のバランスが良く、柔らかな味わいの純米酒です。

天上夢幻_旨口720ml_200904-87x300


●浦霞醸造元 佐浦さん(宮城県塩釜)

佐浦さんは、3.11の時には甚大な被害を受けたにもかかわらず東北の復興のリーダー的な存在として、復興に携わってきました。
ちょうど震災から10年ということで、蔵内で1年以上貯蔵したまま眠っていた、飲み頃を迎えた大吟醸をブレンドした特別なお酒「碧友(へきゆう) 浦霞 大吟醸ブレンド」を準備した矢先でした。  
まさか、節目の10年目の年に再度、大きな余震がおこるとは…
神は乗り越えられない試練は与えないとはいうけれども… 
コロナ禍だといっても、自然災害はどこまで容赦してくれないのだろうか…



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       碧友 浦霞 大吟醸ブレンド

浦霞の名杜氏平野重一氏の残した言葉


しかし、震災からの復興を見届け、2016年に逝去された浦霞の名杜氏、 平野重一氏は「昔からの老舗という構えをやっている以上は、崩されても崩されてもやり抜いていくということが出てくる。何度たたかれてもたたかれてもやり抜いていくということは人間の本能。逃げたら、逆に楽しみは出てこない。人間の一生は偉大なようで儚い。想定外はなるほどその通りだが、想定外では物事は片付けられない」という言葉を残しています。
そこには新たな困難に立ち向かう「浦霞」さんの不屈の精神であり、また妥協をしない「品質本位」の真摯な酒造りへの姿勢が集約されています。
このお酒を飲むと、いつも励まされます。

福島、宮城の日本酒を飲んで、応援よろしくお願い致します。


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