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元恋人のSNS見る人は個別株買うな、オルカンにしとけ

新NISAもはじまって半年が過ぎましたね。2024年前半は国内外ともに市場の調子がよく、新たに始めて不安だった人にとっても良かったんじゃないでしょうか。

株式投資の知識がないなら、とりあえず投資信託のオルカンを積み立てていけ、という教えがあります。これがどれだけ浸透しているのかわらかないのですが、実行している人が多い前提で話していきます。あと先に結論だけいうと私もオルカン(じゃなくてもいいけど分散型の投信)積立が一番いいと思っています。

さて。投信積み立てがうまくいくと、個別株が気になってきませんか?私はそうでした。投信で含み益が数十万円を超すと、ちょっと失敗してもトータルではプラスだし!という気持ちも生まれ、なんか雰囲気で個別株を買いはじめました(そもそもこの時点でダメなんですが)。

私がその状況になったのは2022~2023年頃。身近であるという理由だけで楽天の株をチャートをみて安めだったら買い、ちょっと上がったら売るのを4,5回繰り返しました。あと出前館も、友達が買ったというだけの理由で1回だけ買いました。
1回の購入口数は500~1500株(当時1株600円前後だったので投入資金は30万~100万円)程度。株価が上がらなければ保有・10%程度上がったら売るという感じで、1~3か月保有し、1回当たり3~5万円の譲渡益を出し、2年間でトータル15万円ほど利確した感じだと思います。

1か月で3万円お小遣いゲット!と思うと悪くはないんですが、1か月で株価が上がるとは限らない。3か月かかれば月1万。それでも嬉しいけれど、代償が大きすぎる。

どんな代償を払うかというと、
・保有している間はとにかく株価が気になり、1日何度もチャートを見に行く
・急落のリスクから日々に緊張感が生まれる(投信でも急落リスクはあるのですが、頻度と幅が小さい)
・含み損抱えてるときのQOLはマジで下がる
・上り調子になってもいつ売るかで迷い続ける
・売ったあとも、さらに上がっていないかしばらく確認しに行っちゃう(上がっているとショックを受ける)←別れた恋人のSNSを見る行為に近い

まあ結論、とにかく個別株は疲れる!!!!エネルギーを持っていかれます。

もちろん何の知識もなく雰囲気で株をやるから疲れるのであり、ちゃんと財務諸表とか読んで指標をもって投資してる人はこんなことにはならないかもしれません。でも四季報読み込んで買ってた夫も毎日掲示板に張り付いてたからあんまり変わらないかもしれない。

あと、運用益の観点でも投信ほったらかしには勝てないと思います。楽天株売買をチマチマやってる期間、それ用の資金を投信に入れっぱなしにしてたら、確実にもっと多くの運用益が得られました。2022~2023年に100万入れてたら+50万くらいにはなったんじゃないか?

以上のことから、私はもう個別株売買はやめました。オルカンメイン、気まぐれで買うのは米国ETF(SPIとか)だけにしています。忘れてるときは1か月くらい証券口座を見ないこともありますが、着実に資産は増えていっています。

まあだからといって、別にオルカン信者なわけではありません。実際、個別株には投信にない、ときめきがあります。リスクとってるヒリつきも、好きな人は好きでしょう。あと基本買いっぱなしの投信と違って利確できる嬉しさも無視できません。

私は上で「代償」と表現しましたが、経験としては刺激的で面白かったので、個別株売買はやってよかったなとは思っています。
だから投資をして資産を増やしたい人にはおすすめしませんが、体験したいというならそれもよかろう、という感じです。

最後に私が好きな投資の本をご紹介します。

JUST KEEP BUYINGは投資そのものだけではなく、時間との関係など「人生における投資の立ち位置」をも教えてくれてバイブル的な1冊。

山崎元さんの本はだいたいどれも同じことを言ってるのでこれ以外でも大丈夫です。読みやすくて初心者向けでもあります。

余談ですが、私はいまも、たまに楽天の株価をチェックしてしまう後遺症にさいなまれています。みなさまにおかれましてはぜひ、よい投資ライフを。

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