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ケモナーの扉…劇場版『名探偵ホームズ』4本まとめてパタン……

「風の谷のナウシカ」併映版 『名探偵ホームズ1 青い紅玉(ルビー)の巻』

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イタリア資本で作られ始めたんだけど
6話まで作った時点で中止。

なんか原作者との権利問題がクリアになる前に日本側が制作始めちゃって結局権利が得られなくて…みたいなこと、らしい。

「イタリアから金が送られなくなって…」と片渕さんが語っておられます。

あ〜あ、って思ってたとこで
『風の谷のナウシカ』と併映しようってことになって
2話分をただただくっつけただけで上映。

この「青い紅玉」と「海底の財宝」の2本。


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ほぼラピュタですよ。
ほぼ紅の豚。


スチームパンク的な要素や
車、飛行機、飛行船、戦艦、潜水艦など
このあと宮﨑アニメで何度となく見ることになり
何度見ても楽しいアクションがもうすでにあります。
楽しくてしょうがない。

話も明快。
難しいことしようとしてない。
人物紹介もない。
なのにみんな魅力的。
楽しい。


結構潤沢にお金があったようで、なんかアニメーションが豪華ですよ。


これを単に30分テレビアニメで放映しようと思ってたことに驚き。

いまこれ映画館で観ても面白かったと思う。


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声優さんたちもさすが。
名優ばかり。


柴田侊彦の知的でセクシーな声がたまらんですな。。。。けしからん。。

(劇場版のホームズの声柴田侊彦で、テレビ版は 広川太一郎。)

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なんで犬なのかはハッキリとはわからないですね。

イタリア側の強い要望とのこと。
宮崎駿はめちゃくちゃ反対したとのこと。


「風の谷のナウシカ」併映版 『名探偵ホームズ2 海底の財宝の巻』

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第一話がYouTubeにて無料で観ることができますね。
公式さんがあげてます。
https://www.youtube.com/watch?v=EgtSzio4D6U&t=10s


第一話では

ほぼ何の必然も意図も理由もなくホームズとワトソンは出会いまして
海賊との戦いのために協力し合います。

ほぼ無条件に信頼し合い、一緒に命の危機を乗り越え、ラストでは握手して後光が刺す。

BL?

やはり「シャーロック・ホームズ」というものに包含されたBL感は、
宮崎駿でさえも抗えるものではなかったのか。。

原作小説はどうなんでしょうね。


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今作『海底の財宝の巻』。

アニメの他の回では語られているのかも知れませんが、
モロアッチたちはとにかく財宝が欲しくてたまらないんですね。。

毎回モロアッチたちが何かを企んで、
ホムワト(ホームズとワトソン)がそれを知って
財宝を盗まれた人たちなどのために戦う、という話のよう。

『海底の財宝の巻』のゲストは、
ポリーと名乗る少年。
この少年は一人暮らしで、スリをして生きている。

彼がホームズのベッドで眠る時の
ホ「タバコ臭いか?私のベッドだからな」
ポ「お父さんと同じ匂い」

という会話が切ないし、
端的にポリーの過去を示唆していて秀逸だし
そしてやはりBLっぽい。。。


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海と空の戦いはまさにラピュタ。
(ラピュタでモウロ将軍を演じた永井一郎がほぼ同じ役で出てます。)


これテレビアニメのレベルですか。。。

もんのすごい動いてるし、シーンも多い。。


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エンディング曲はテレビ版の「空からこぼれたStory 」と「テームズ河のDANCE」の方が好きだなぁ。

めちゃくちゃのアクションコメディなのに優しい声とハーモニーとメロディ。泣きそう。。


「天空の城ラピュタ」併映版 『続名探偵ホームズ1 ミセス・ハドソン人質事件の巻』

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この「ミセス・ハドソン人質事件」と「ドーバー海峡の大空中戦!」はテレビアニメとして放映されたのちに

『天空の城ラピュタ』で2本まとめて併映されたらしいです。

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もうなんかBLにしか見えなくなってきた。。。
すみませんね。。たぶん違います。。


冒頭。

モロアッチがホームズを倒すべく
ホームズを隠し撮りしまくって弱点をさがそうとするんですが、、

その写真がホームズの顔のアップばかり。。

そのホームズの顔写真を壁に貼りまくって怒りながら作戦を立てる。


ホームズのこれらの視線はすべてミセス・ハドソンに注がれている!と。
ホームズはハドソンさんが好きなんだ!と。

実際ホームズはハドソンさんのことを特別好きってわけでもなさそうなのに、、、

モロアッチは、それを利用してホームズを貶める作戦を立てる。


もう、、なんか、、嫉妬に駆られたホモフォビアのゲイみたい。。


たぶん違います。。


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さて、
今作はだいぶコメディ寄りですね。

ギャグも多いし、
音楽もかなりギャグを後押ししています。

脚本は片渕須直監督。

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「青い紅玉」と「海底の財宝」は音楽が少なかったのがオシャレだったんですけど
今作はかなり丁寧に音楽が使われてるし、、
感情を説明するセリフも多め。


まぁ子供向けですからね、
こっちの方が正解なのでしょう。


あと
テレビアニメとして放映されたあと
ラピュタと併映されたようなので
映画用に音楽を豪華にしたのかもね。


「天空の城ラピュタ」併映版 『続名探偵ホームズ2 ドーバー海峡の大空中戦!の巻』

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アニメ放映の第10話「ドーバー海峡の大空中戦!」。

テレビアニメとして放映された後で
「ミセス・ハドソン人質事件」と一緒に『天空の城ラピュタ』と同時上映されたもの。

***


フィルマークスだとタイトルが「ドーバーの白い崖」になってるけど、これいかに。

公式でも「ドーバー海峡の大空中戦!」だし、
アニメ放映時のタイトルも「ドーバー海峡の大空中戦!」だし
劇場公開された時のタイトルも「ドーバー海峡の大空中戦!」だが。

アニメージュ文庫では『名探偵ホームズ(6)「ドーバーの白い崖」』というだけど。


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今CGアニメとしてリメイクしたら世界中のケモナーが狂喜乱舞するのでは?

僕はケモナーの気持ちがそんなにわかってなかったんですけど、
ケモナーの扉が開いてしまいそうで怖い。。。


人間じゃないから、なんか疲れないんですよね。
ただただひたすらにかわいくて、ひたすらに平和。

人間でこれやられちゃうと「うそつけ!」って思っちゃうけど
そもそも犬なので、、うそつけも何もない。。


***


生きるのに疲れたらまた観よう。。。。

しばらくは扉を閉めておこう。。。。。パタン……

名探偵ホームズ ED「テームズ河のDANCE」 full Ver
https://www.youtube.com/watch?v=slVqKYUX3w0

ふ〜ん〜す〜い〜♪


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