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正義じゃなくても世界を正気にさせられる 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

Birds of Prey: And the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn上映日:2020年03月20日製作国:アメリカ上映時間:109分

正義じゃなくても世界を正気にさせられる

めっっっちゃいい。
遊園地でのポップバトル、観てて泣きそうになっちゃった。。

しかもそのあとちゃんとクールでダークで
淡いブルーの季節の中で何かを見てるアクションあるし、
もう最高じゃんかよっ!


4時間観たかったわ。。

マーゴット・ロビーの演技が素っっっ晴らしい。


セリフがない演技ほどこの人は素晴らしいですね。


だってさぁこの役、死ぬほど難しいでしょうよ。
悪役なのに、主役で、ポップで、
なおかつ多くの女性にとって「自分」を投影できなきゃいけないわけでしよ。

演技賞級だと思うんですけどね。


**


アクションが生っぽいのがいいですね。

CGもワイヤーもほとんど使ってない。
女性が屈強な男たちを薙ぎ倒せることに信憑性を持たせられるアクション。

これがCGやワイヤーたっぷり使ってたら
「映画だからできるんでしょ」ってなっちゃうよね。

結構リアルな護身術的なアクションが多用されていたと思いますよ。

武器の使い方もポップで楽しかったですし。


効果音もわざとらしくなくて良かった。
手で顔殴ってるだけなのにボグオォンッ
!みたいな音をつけられると、どんどん冷めていっちゃうし、

この映画に必要なリアリティを危険に晒してしまう。

**


この映画の肝は「テーブルに立って踊れ」ですよね。。

アクションもそうだけど
このシーンの前までが大袈裟で嘘っぽかったらこのシーンの成立は難しかったでしょう。

あくまでもリアルな話なのだというのが伝わっているから、

また、マーゴット・ロビーはじめとした女優陣の演技が素晴らしかったので、

このシーンの残酷さが十二分に伝わりました。


ヒーロー映画やアクション映画なら
もっとグロテスクで残酷な描写はたくさんあるけど
でもこの「テーブルに立って踊れ」にはなかなか敵わないでしょう。

それはこのシーンだけでなく
その前までの描き方が成功しているからだと思います。

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製作にも入ってるマーゴット・ロビー!

しかも自分からハーレイ・クインの単独映画の制作をワーナーに持ちかけて
さらに複数の女性キャラを登場させるようにしたと。

すげえなぁ!!!

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バード・オブ・プレイってモー娘。みたいな形態なわけね。


ハントレス役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドも良かった。

ハントレス、笑ったぁ。。
単なる復讐の鬼じゃなくて、コミュ障っぽいの最高。。。


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