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会社を辞めて、草野球から独立リーグへ。小川亮太の新たな挑戦。


ワイラプインターンの泉です。

先日からスタートした選手インタビュー企画、名付けて「 #ワイラプ博物館 」の第14回の記事執筆を担当させていただきます。

この連載では、博物館のように選手一人一人の歴史が分かる場になればと思います。そして読者の皆様は、この博物館でぜひ選手の魅力を発掘してください!

本日は、 小川亮太 選手のインタビューです。

小川亮太(おがわ りょうた) 新潟県出身 1998年11月6日生まれ
越路中学校▷長岡工業高校


―本日は会社員から独立リーガーになられた小川選手にインタビューしていきたいと思います!

小川選手(以下、小):よろしくお願いします。

―――

■ケガに泣いた中学時代


―いつから野球ははじめられましたか?

小:本当は4年生から始めようとしたんですけど、当時は悪ガキで親から却下されました(笑)


―そうだったんですか!(笑) 何年生になったときに許してもらえたんでしょうか?

小:5年生のころ更生して何とか…(笑)

―よかったですね!野球に興味を持ち始めたきっかけは何かありますか?

小:ベタですが、アニメの「MAJOR」ですね!(笑)

―あるあるなんですかね?(笑)チームは強かったんですか?

小:20人ぐらいのチームで全然強くはなかったです。入ってすぐに試合も出れました。

最初は外野でしたが、ある日の練習で投手を志願したら「捕手もやるなら」と言われ、投手と捕手を同時に始めました。

(写真は本人提供。幼少期の小川選手)


-では続いて中学時代の話を聞かせてください。

小:中学はシニアなどには行かず、部活でやっていました。当時から体が大きく、部の人数も少なかったのですぐに試合に出れましたね。

―期待のルーキーですね!ポジションは?

小:最初はブルペン捕手とかから始まって、打力に自信があったので、ある練習試合の前に試合に出るためにファーストを希望しました。するとその試合からいきなりファーストで試合に出場できました(笑)


―いきなりスタメンですか。そこからはファーストメインに?

小:中学2年時の新チームになってから本格的に捕手になりました。しかし張り切り過ぎて肩を壊してしまって…、完治した後も次は肘を壊すなど怪我が多かったですね。

―――

■切磋琢磨の高校時代、正捕手はどちらの手に?


―そうなんですね。そうなると高校はどのように選ばれたんですか?

小:小学校のころから顔なじみの指導者の方が、長岡工業高校の監督と知り合いで、すごくオススメされたので長岡工業への進学を決断しました。


―いい指導者と出会えたんですね。初めての硬式野球となったわけですがいかがでしたか?

小:3学年合わせて50人ぐらいのチームでした。まず率直に思ったのは最初の練習日に3年生の体つきを見てかっこいいという感想でしたね。
と同時に、同級生にシニア上がりの捕手がいたんですよ。「そいつには負けたくない」という強い気持ちも芽生えました。


―ライバル関係は大事ですよね。硬式には早いうちから慣れましたか?

小:いきなりAチームの練習に参加させてもらえたりしてました。でも捕手で練習していたらいきなりファーストに指名され、そこからはファーストの時期が長かったです。


―やっぱり正捕手争いは激しかったんですね。3年生がいなくなってからは?

小:3年生が引退してからはスタメンになりました。そのライバル同級生とは4、5番の打順を争っていました。


―いい関係ですね!捕手はどちらが?

小:2年の秋大会が始まったときは、僕はファーストメインで5番でした。ライバルに捕手と4番の座を取られてしまいました
それがもう悔しくて悔しくて…

どうしても4番を打ちたくて猛練習をしましたね。
そのあとの試合直前になって監督に「ミットもってこい」と言われて、いきなり憧れの「4番捕手」で出れました。そこからはライバルとローテで捕手をしていました。

結局秋はファーストでしたが大会後は打撃を認められて、3年生の春先からは4番捕手になれました!

―よかったですね!では最後の夏は主力で活躍ですか?

小:いえ、打撃の方では悩みました。3年春の練習試合に突然4番から降格し、そのときに「なんで?」という気持ちからメンタルが落ちてしまいました。
そこからは「結果を出して取り返したい」という思いが空回りし、打撃不振になってしまいました。チームがうまくいく中、自分だけ打てなかったのが本当に悔しかったです。結果としては最後の夏は新潟県ベスト8でした。


―残念ですね。その後は野球を続けるつもりはありましたか?

小:大学の推薦もなかったですし、野球をやめて、普通に就職しようと考えていました。クラブチーム等で趣味として続けようかなって。打撃をはじめとした自分の実力への自信はなくなり、独立リーグなどもまったく考えていませんでしたね

(高校時代。正捕手の座を掴み取った)

―――

■とある独立リーガーを見て、闘争心に火が


―では、そのまま就職へ?

小:工業高校だったのでそのまま建設業者で働きました。3年ほどですかね。
その間、野球は会社のクラブチームと草野球で軽くやっていました。


―いつから野球への熱が再燃したんですか?

小:趣味で始めたはずなんですが、やっぱり打てないと「悔しい」って本気で思えたんですよね。草野球にも関わらず結果にこだわり出し、全力で取り組み始めました(笑)

野球のためにジムを契約したのもこの頃です。ここでの意識の変化が自分の人生のターニングポイントだったかなと思います。


―やる気満々じゃないですか?独立を意識し始めたのは?

小:実は、僕の実家(新潟県長岡市)からめちゃめちゃ近いところに、アルビ(BCリーグ、新潟アルビレックスBC)のホームグラウンドがあるんですよ
少年野球は同じ球場で練習していました(笑) だから小さい頃から存在は知っていましたね。

そして、僕が本気になるスイッチが入りかけていたころに、同い年の知野直人選手(新潟県出身、BC新潟→現在はベイスターズ)がNPBに指名されたんですよ!

そのニュースを見た時に、「オレにもやれるんじゃないか」と思えて、翌年の独立リーグのトライアウトを目指しはじめました


―練習はどのように?

小:バッティングセンターで毎日打ち込みました。チームの練習は多くないので週2回ほど。平日は仕事が終わると、その足で必ずジムかバッセンヘ。そして21時ごろに帰宅。みたいな生活をしていましたね(笑)

残念ながら11月の独立リーグのトライアウトではダメだったんですが、そのときに合格した選手たちを見た時に、「まだ可能性は0ではない!」と思い、2月のトライアウトへ照準を合わせました。


―結果、2月のトライアウトで合格されたわけですね。おめでとうございます!
地元の新潟ではなく福井ということでしたがそこに迷いはありましたか?

小:最初は一度保留させてもらいました。実家を離れることに悩んでましたね。


―そんな中での決め手は?

小:決め手は、もっとも尊敬していた高校の監督のもとへ合格のことと、仕事や金銭面の相談をしたときのことですね。
監督は「お前はやりたいのか、やりたくないのか」と言ってくれました。そのときに自分は「やっぱり本気で野球をやりたい」と思えたので独立リーグに進むことを決めました。


―背中を押してもらったんですね。はじめての独立リーグはどんな感じですか?

小:自分より周りの人の方がキャリアもあるので、年齢はまったく気にせず、色々なアドバイスを聞ける環境なので毎日が濃く、とても充実しています!
同じキャッチャーの坂本(竜三郎)は、年下ですが尊敬できる部分が多く、毎日教えてもらっていますね。

(絵が得意な小川選手)

―今年の目標は?

小:今年の目標は捕手で試合に出ることです。捕手というポジションは経験をしっかり積んでからが勝負だと思っているので。
打撃が売りだからそこを見てもらいたいですね。まずは打撃でアピールをして、そこから捕手のレベルを上げていきたいです。


―ここまで開幕が長引いている中で、どのように過ごされていましたか?

小:ぼくはプラスに捉えています。じっくりと準備をする期間ができましたからね。
まずは久々の硬式にしっかり慣れること、投手の球のスピードに慣れること、といった経験不足を補う期間になったと思います。

練習以外の時間も、家で野球の動画を見るようにしていました。なるべく野球から離れないよう、日々知識を蓄えていましたね。

―とても充実していますね!本日は貴重なお話ありがとうございました!シーズンでの活躍期待してます。

小:ありがとうございました!

(文責:球団インターン 泉歴)

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