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当院では腎臓リハビリテーションを積極的に導入しています。

腎臓リハビリテーションは慢性腎臓病や透析治療を行っている方に対して行われます。
特に当院では透析中の運動療法や栄養指導に力を入れており、透析治療を続けながら、豊かな生活が送れるようサポートしております。

透析中の運動療法では、ベッド上で実施できる自転車エルゴメーターや、自作のDVDによるストレッチ、レジスタンストレーニングなどを実施しております。


透析中に運動を行うことで、筋力アップや体力の改善はもちろん、透析効率を上げることができると言われています。

透析効率とは、体内にある毒素をどれだけ効率的に除去できるかということであり、透析の質でもあります。

これらを達成するために透析中に運動療法を実施しています。

運動はすべての人の健康に欠かせないものとなっていますが、特に透析患者さんにおいては、一般の方と比較して5割程度まで体力が低下している方もおられます。

透析治療の性質上、ベッドに週3回、平均4時間程度横になっているため、筋力や筋肉量が低下しやすいのが現状です。

当院では今年度より、毎週金曜日と土曜日に行っていた運動療法を、すべての曜日で実施することとしました。

透析室を運動療法室にする意識で、透析スタッフや理学療法士が協力して、取り組みを進めています。

運動に対する理解を深めることは、自身の体や病気に対する理解を深めることにもつながります。

少しずつではありますが、患者さん一人ひとりが、健康で長生きするための意識を高められるよう、我々は努力していきます。