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病気の手前「未病」を知る

未病という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。


日本未病学会によると・・・
自覚症状はないが検査では異常がある状態
自覚症状はあるが検査では異常がない状態

この2つを合わせて「未病」といい、さらに自覚症状のみある場合を東洋型未病、検査値異常のみを西洋型未病というそうです。


イメージとしては病院に行ってもどこも異常がないと言われるが、なんとなく体調が悪い状態と考えていただいて間違いではないと思います。


未病の考え方が重要視されている1つの要因は、病気発症のサインの可能性があるからです。すなわちこのままでは病気になってしまうサインが未病の状態であり、その時点で何か手を打たないと病気になってしまう可能性が高まるということです。


西洋医学が主流の日本では検査で原因がはっきりしていることが治療の前提であることが多いです(もちろんそうではないケースもあります)。


そのため、今は症状だけで検査上問題なければ、そのまま様子観察をしてくださいと言われるケースもあります。

そこで登場するのが東洋医学です。そもそも未病という考え方の起源は中国であると言われています。中国は漢方や針治療などに代表される東洋医学の起源でもあります。

東洋医学では未病の状態で手を施します。

当院では漢方による治療を積極的に行っています。

漢方は症状を緩和する目的だけでなく、体質改善や西洋医学の苦手な部分を補うこともできます。


そしてもう1つ東洋医学で有名なものが「ツボ」です。正式には経絡と経穴といいます。

東洋医学における考え方は体がもつ病気に抵抗する力「正気」体の働きを妨げる要因「邪気」との闘いによって、病気の発症が左右されているとされています。

そして基本的には人間が本来持っている自然治癒力を高めることも目的としています。

この自然治癒力を高めるのが漢方でありツボです。

東洋医学ではエネルギーを気と表現しますが、この気の流れが経絡、経穴として視覚化されています。

気の流れ、わかりやすい部分では血管やリンパの流れが悪くなったり、滞ったりすると、臓器や体のあらゆる器官が正常に働けなくなることは想像できると思います。

そのような状態を改善する時に漢方やツボなどは効果的です。

医学は日々進歩しており、最新の治療や薬などが開発されています。一方、古来からずっと変わらず受け継がれているものもあります。何千年も前から蓄積され、受け継がれた伝統と最新の医学や科学いいところを融合して、最適なものを提供することが、医療では重要であると考えています。

症状はあるが、なかなか治らない。病院に行くほどではないがなんとなく調子が悪い。このような症状がある方に少しでも力になれるようなクリニックでありたいと考えています。

またそのための情報発信を今後もしていきたいと思います。


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