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当院は心臓リハビリテーションを積極的に導入しています。

心臓リハビリテーションは他のリハビリテーションと比較して少し毛色が違います。

整形外科や脳卒中のリハビリテーションにおいては、基本的に1対1の治療であり、実際に体に触れて、ストレッチや筋トレ、動作の練習などをします。

心臓リハビリテーションでは、1対数人で行うことが多く、集団で同時に行うことがほとんどです。実際に体に触れて治療をするというよりは、機器でのトレーニングや、動きを真似てもらい運動をすることが多く、施術という要素は少なくなります。

整形外科でのリハビリは、『治してもらう』という認識で来られる方が多く、治療もどちらかといえば受動的な印象があります。

心臓リハビリテーションでは運動を行うのはあくまでも自分自身であるため『治してもらう』というよりは『自分で治す』という能動的な認識が強くなります。

そのためリハビリテーションの実施や継続率などに関しては、心臓リハビリテーションの方が低いかもしれません。

それを解消するためには、動機付けや運動を行う目的意識をしっかり持つことが重要になります。

現在、当院に心臓リハビリテーションで通院している方は30名程おられます。

性格や病歴、リハビリテーションをする目的はそれぞれですが、すべての人が最初から運動に積極的である訳ではありません。

患者さんの中には、他病院やフィットネス施設での運動は中々続かずに辞めてしまった方もおられます。

しかしここでは継続して運動を頑張っておられます。

そんな方にお声を聞くと、
・運動が楽しくなってきた
・結果が出ると嬉しい
・みんなでお話できて楽しい
・病気のことだけでなく、日常生活での色々な情報が得られる

など通院される中にしっかり目的やメリットを感じておられます。

おそらく以前続かなかった際にはこれらの要素が無かったものと想像できます。

こちらとしては、楽しい雰囲気作りや、ためになる情報提供、効果的なメニューなどを作ることに重きを置いていますが、一番大切なことは、この場所に来たくなるよう心がけることだと思います。

患者さんの声のような雰囲気を少しでも作れているなら、とても嬉しく思います。
すべての方がそう思っている訳ではないですが、そのように思ってもらえる方が、1人でも多くなれば、運動を積極的に行う人の流れ、輪が広がっていくのではないかと思っております。
その輪がみなさんの健康に繋がれば、地域に活気があふれて、健康に対する認識や行動が変わるはずです。

当院としてはこのような高い意識を、スタッフをはじめ、患者さんにしっかり持ってもらうための行動をしていきたいと思います。

https://www.fukui-cl.com/new_facility.pdf


ふくいクリニックは2022年7月1日に門真市速見町に移転します。
現ふくいクリニックは『七ふくハートクリニック』として5月30日より名称変更いたします。

速見町の新ふくいクリニックでは、最新のCT、MRI機器を導入し、100㎡を超える、広々としたリハビリテーション室があります。
運動療法をさらに充実し、地域の方の健康寿命を延ばし、今まで以上に地域に貢献していく所存です。

患者さんから学ぶという意識を持ち、未来の医療にしっかり活かしていくために、今後も精進して参ります。