見出し画像

栄養をもっと身近に(たんぱく質)

運動や食事の重要性にてついては、昨今さまざまなメディアやニュースで取り上げられています。病気になる前の予防も、病気もなってからの治療も、長い目でみると手術や投薬より、食生活や運動習慣のほうが大切になることもあります。


当院では患者さんはもちろん、職員やその家族などに、これらをわかりやすく説明していくことが大切であると考えています。正しい知識、理解、実行がなければ生活習慣病やその他の病気の予防は難しくなります。まずは知ることからはじめ、徐々に理解、実行へと移していきましょう。


また栄養を補うものとして「サプリメント」を取り扱っております。サプリメントは食品に位置づけられているため誰でも簡単に摂取することができます。しかし、この誰でも簡単に摂取できるが故に、間違った知識で摂取をしたり、時には逆効果になる場合もあり、薬や運動と同じで専門的な知識を持った人にアドバイスを受けることが一番効率的です。当院では管理栄養士やサプリメントアドバイザーによるアドバイスを受けることが可能です。
情報があふれている今の時代だからこそ、正しい情報を得ることが、健康を維持するためには大切です。

本日は三大栄養素の一つでもあるたんぱく質をみていきましょう。
三大栄養素は糖質、脂質、たんぱく質。それにビタミン、ミネラルが入ると五大栄養素と呼ばれます。

たんぱく質は他の栄養素から体内で合成できないため、必ず摂取しなければなりません。筋肉や皮膚、内臓、爪など体のあらゆるものを作る原料であり主に肉類、魚介類、卵、大豆、乳製品に多く含まれています。不足すると、筋肉が減少したり、太りやすくなったりします。だからと言って摂りすぎもよくありません。脂質などは脂肪として蓄えることができますが、たんぱく質は蓄えることができないため、摂りすぎてあまった分は尿として排出されます。その際腎臓に負担がかかります。腎臓病をお持ちの方がたんぱく質を制限するのはそのためです。体にとって必要な物であると同時に体に負担をかける可能性もあるものということを知っておく必要があります。

よく耳にすると思いますが肉や魚ばかり食べるのではなく、野菜や果物などと一緒にバランスよく食べることが大切になります。

摂取目安としては男女差、年齢差はありますが、1日約40~60gのたんぱく質が必要です。ピンとこないかもしれませんが、例えば鶏ささみ100gあたり約23g、納豆100gあたり約16.5g、牛乳100gあたり約3.3gなどです。ひとつの品目で摂取する必要はないため、いろいろな食品から摂取することが必要です。たんぱく質だけにとらわれていると他の栄養素が過剰になることもあります。

栄養だけではありませんが、治療にこれでいいという正解はないため、本当の意味でバランスのよい食事というものをこれからも一緒に考えていきましょう。