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本気で、縦スクロール漫画を作ってみたよ



今回の記事は、
・縦スクロール漫画を作っている方
・漫画制作初心者の方
に向けた記事になります。


2021年10/4日は、なんの日かご存知でしょうか??
そうです。LINE漫画大賞の締め切り日だったのです!!
(分かるわけない)
これに応募したくて1ヶ月ほどモダモダしました。
今回は、そのモダモダの軌跡をご紹介したいと思います。


ちなみに、応募作品はこちら↓
「近くて遠い言葉たち」




1. ネームが大変


ネームとは、漫画のした絵のことです。
私の場合は、した絵を入れる前に、テキストから作ります。
キャラ設定、ストーリーライン、セリフなど。
脚本を書く要領で一作品作り、タテスク漫画用のデータに文字を並べていきます。

(こんな感じ)

スクリーンショット 2021-10-05 11.11.56

その後、した絵を入れると「行間せま!!」となり、
その後、カラーを入れると「行間せま!!」となりました。
目の錯覚なのでしょうか。文字だけなら気にならなかったのに、絵が入ると急に狭く感じるんですよね。

今回の制作の中でも、「行間を広げたり狭めたり」作業がほぼ占めてたかも。。。経験で感覚を掴んでいくしかないと思いますが、これが上手くできるようになると、制作スピードが早まりそうです。


(↓後で振り返って思うと、この作業も意味なかったな・・・)





2. 線入れが大変

クリスタでの描画にまだ慣れておらず、線がヨレヨレな私。
描いてるうちに「下手すぎる」とうんざりするんですよね。
そこでいい方法をYouTubeで知りました。

薄い線を重ねて、絵の下手さを認識しないように完成までいく!です。
モチベーションが下がらず描き切れるので、おすすめです(笑)


(こんな感じ)

スクリーンショット 2021-10-05 11.18.38



3. 着彩が大変


これはもう自業自得なんですが、今回線をぶつ切りにしてしまったため、着彩時にバケツツールが使えず苦労しました。
パーツごとに囲って塗る、の作業を繰り返すことウン百回。
モチベーション下がる〜これはダメ〜・・・・!!


次回からは、キャラ設計の時点から「塗りやすさ」を考えてきたいと思います。あとせっかくのカラーなんだから、線色も茶とか紺とか使えばよかった。


スクリーンショット 2021-10-05 11.25.31


もう一つ、着彩で大変だったこと。
それはRGB色が上手く塗れない!!ってことです。
下のツイートで理由を書いてるのですが、CMYKデータを作り慣れてると無意識に「印刷でちゃんと色がでるかどうか?」で色選びしちゃうんですよね。


印刷は、薄い色だとうまく印刷できないので、濃度30%以上を使うのが基本で。でもRGB着彩は印刷しないので、濃度とか意識しなくていい。
反対に、濃度低くて彩度高い方が見栄えいいかも!?ってことに、作業中気づきました。

明度彩度の修正でまた、1日取られるという・・・。
一歩進んでは二歩下がる日々でした。


(着彩ビフォー)

スクリーンショット 2021-10-05 11.36.16

(着彩アフター)

近くて遠い言葉たち_高解像度_003

どうですか?
ずいぶん明るい印象の絵になりましたよね!(自画自賛)
今回の試行錯誤で、塗り色のコツは掴んだので、次回からはもっと早く着彩できそうです。





4. 最終データ作りが大変



LINE漫画大賞締め切りまで、残り3時間。
私は大変焦っていましました。
というのも、データがLINE漫画の規定通りに作れないんです!!

(↓ LINE漫画のデータ規定)

画像6

横幅800pxは作れても、容量を1枚あたり2MBに収まらない!!
なんなら、1枚8MBくらいあるぞ!?
解像度を低くしてみたり(そうすると文字がぼやける)、Photoshopで細かく切ってみたり(絵が繋がってて切れない箇所多数)。
それでも規定通りのデータが作れず困っていました。


で、困った時のグーグル検索!!
あっさり解決法が見つかりました。
クリップスタジオにWEBTOON専用の書き出し機能がありました。
できれば早く気づきたかった・・・。
(試行錯誤に2時間費やしてた・・・。)

スクリーンショット 2021-10-05 11.46



この機能を使ったら、あっというまに完成しました。
800×800ピクセルの画像データが、130枚。
こりゃ、手で作るの無理だったよ・・・。絵が切れる納品データを作るのも初めてで、変な気分。新時代ですね(なにが?)



(↓ こんな感じ)

近くて遠い言葉たち_高解像度_002

近くて遠い言葉たち_高解像度_003

近くて遠い言葉たち_高解像度_004






5. いろいろ大変だったけど、また作る

今回の漫画作成を一言でいうと「ムダが多すぎる!!」に尽きるかなと。
今回のムダを書き出してみると・・・



・紙でミニネーム作ってみたが、あまり意味はなかった(最初からデータにすればよかった)
・ネーム時のコマ割りを、適当にすればよかった(後でどうせ変更する)
・キャラの線が切れないように書けばよかった(塗りが大変だった)
・塗りの色をもっと明度彩度上げればよかった(これは感覚掴んだ)
・塗りを入れる前に、線の状態でもっと内容確認すればよかった(後で修正するのが大変すぎた)
・データ納品の方法を、事前に調べておけばよかった(次回は大丈夫)


かな。
制作日数の半分は、こういうモダモダに費やした気がします。。。
次回作はもっとスムーズに作るぞ!おー!


今回制作した漫画を読んでくださると嬉しいです。さらにコメントなんていただけたら、飛び上がって喜びます。ぜひ。

「近くて遠い言葉たち」



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最後に自著の紹介です。
2021年10/15日に、初めてのコミックエッセイを出版します。
タイトルは「稼いだら幸せになれると思ってた」。
なかなか刺激的なタイトルですが、内容は”幸せになりたくて試行錯誤した10年間”という、アラフォーもだもだ女のお話です。
アマゾンで予約が始まっていますので、読んでいただけると嬉しいです!

「稼いだら幸せになれると思ってた」
はちみつコミックエッセイ
版元・オーバーラップ


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