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成功体験を生かす

僕は高校生の時にカヌーという少しマイナーな部活に所属していました。
僕がやっていたカヌーは、オリンピックで話題となった羽根田卓也選手のような激流の川を降っていく競技ではなく、カヌースプリントという陸上で言うと100m走や200m走のようなまっすぐのレーンをどれだけ早く漕げるかというのを競う競技です。

最初は全然ダメだった

僕の最初は悲惨でした。
船に乗ることすら3日以上かかっていたし、毎日のように筋肉痛でした。半年経った後でもタイムもなかなか上がらず、不器用なことも相まって落ちまくっていました。

考える必要性に気づいた

そのまま成果があまり出ずに2年生になりました。その時には、他の学校の高校生達は大会でどんどん頭角を表していました。
そこで僕は、勝つためには練習の仕方を変えなければいけないということに気づきました。ただ、練習を一生懸命やっているだけでは成績が出ないと考えた僕は、
「目的」「その目的を達成するために必要な課題」「課題の解決策」という順に自分の足りないことを可視化することにしました。

目的

目的は「早くゴールをすること」です。めちゃくちゃシンプルですが、これがこの競技の本質です笑

その目的を達成するために必要な課題

「早く漕ぐこと」「フォームを変える」「体力をつける」「瞬発力を上げる」
僕の課題は山積みでした。

課題の解決策

「早く漕ぐこと」「フォームを変える」という課題には、動画を撮ってもらったり、コーチに逐一フォームを聞いていました。(相当面倒くさかったと思います笑)
「体力をつける」という課題には、タイムを決めて中距離(200m、400m)を毎日のように走っていました。
「瞬発力を上げる」 ウエイトトレーニング・スタートダッシュの練習を取り入れる。
ということを課題克服の策として取り組みました。

成績が上がる

出た結果は、僕が想像していた以上でした。全国上位に僕たちの名前が出てきたのです。
この時点で、僕たちは好循環に入ります。
成績が上がったことで
「他の学校から合同練習の誘いが来る」→「刺激がもらえ、練習にも真面目に取り組む」→「成績が上がる」
というように、僕たちの練習はどんどんレベルが上がってきました。
もちろんこの循環ができたのは僕だけの力ではありません。当時一緒に部活をしていた後輩・同級生も全力で練習をした結果だし、支えてくれた家族・先生・コーチの力があってこその結果です。
3年生の頃は頑張りすぎたのか、時間が経つのが早く感じていました。しかし、充実していたのははっきりと覚えています。
最終成績はインターハイは全国で3位になることができ、国民体育大会では優勝には届かなかったものの、準優勝を勝ち取ることができました。

学んだこと

この成功体験が僕の人生の中で大きなものとなっています。
考えて練習する必要性・全力で打ち込める仲間の大切さ・自分を支えてくれている人達の力
全てが必要でした。
これから僕の人生は失敗の連続・結果がなかなか出ないかもしれません。しかしそんな時にはこの時の経験で培った「目的を叶えるために考える」ということをやっていきたいと思います。

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