美容外科を目指す人に①

Twitterが偏った世界なのかもしれませんが、以前にも増して自費(美容)領域を目指す若いドクターが増えているように感じます。

美容医療の魅力はいろいろあります。
私個人が思うところは、

①手術が楽しい。
②自分の行為(手術や処置)に対してダイレクトに反応が返ってくる。
③実力次第で収入が増える。
④オンオフがはっきりしている。

ただ逆もあり得ます。
②結果が良ければ感謝されますが、思い通りの結果に至らない場合はお叱りを受けます。③はインセンティブ制を取り入れているところが多いので沢山手術すれば収入になりますが、担当する手術が少なければ保険診療の収入と大差ありません。個人的には④に関しても、ちょっと平均より出血が多かった患者さんや足元もしっかりして帰ったけど顔色は白かった患者さん、遠方からわざわざ来てくれた患者さんなんかは無事に帰れたかな?夜中大丈夫かな?と仕事が終わって帰宅してからも気になることがしばしばです。その点、病院で入院していれば夜勤の看護師さんが経過観察してくれてますから安心ですよね。

SNSを見ていると収入や自分の時間をより重視した若いドクターが増えているように思います。より普通の社会人に近い感覚の人が増えたと言えるのかもしれません。自費診療は保険診療とは違い一般の会社と同じように市場原理の働く世界です。美容診療を希望する患者も増えていると思いますが、それ以上に美容外科医の増加ペースが速い時代になっているので、年々なんとなく飛び込んで結果を出せる世界では無くなってきている感じがします。

限られたパイの奪い合い、悪く言えば客の取り合いのような時代に突入していくのでしょう。必然的に価格競争も起こりますし、そうなれば美容外科医1人あたりの平均売上も頭打ちか緩やかに下降して収入も比例していくはずです。

そういう時代の中で、これから新しく参加しようとするドクターはどういうポジションを取っていけばいいのか良く考える必要があります。

自分を知り敵を知れば百戦危うからず

とは言いますが、己を知っても勝てるのか?という時代になっていくかも?

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?