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Mリーグ2022ドラフトをどう見るか

この文章はドラフトが行われた7/11の翌朝には8割以上書き上げてました。しかし、そこから仕上げてアップすることがどうしてもできず、そのまま1週間以上そのままに。

お前のnoteは寿司と一緒でネタの鮮度が命だろ!
というお叱りはもっともです。ですけど、まだ傷んでるということはないと思うので、今から仕上げてアップします。

結果5800字にもなりました。

ドラフトの経過

7/11、ドラフトが行われた。

当初の生放送しないという方針がくつがえされ、YouTubeで生放送された。

やれという声が多かったから方針を転換したんだな。やるじゃねーか。
絶対に生放送した方がいいよ。
これが最大のドラマだからさ。

2018年と2019年の経験から、ドラフトは待ち時間がやたら長い印象があった。

「どこどこチームは第〇巡目指名選手を入力してください」
(長い待ち時間)
「入力が終わりました」
(長い待ち時間)
「それでは発表いたします」

という儀式が1回ごとにけっこう長い。待ち時間がやけに長いんだわ。ただPCの前で見てるのは暇すぎる。

なので、この日は魚の煮物を作りながら、ラジオ的に聞くことにした。

……と思ったら、今年のドラフトはやけにスピーディだった。あっちゅーまに指名されてゆく。ごぼうとだいこんを切り終えて、魚を煮始めたくらいの段階で終わってしまった。

今回、指名されたのは3名。

鈴木優 パイレーツ
渋川難波 サクラナイツ
仲林圭 パイレーツ

下馬評から見て、かなり順当なところがきた。順当すぎるわ。

鍋に魚を入れてるあたりで監督インタビューがあった。パイレーツの木下監督とサクラナイツの森井監督。この談話は良かった。

さて、このnoteを読んでる方は、そんな事実経過はもうごぞんじだと思う。なので、さっさと今回のドラフトをどう見るかという話に入っていこう。

2021と2022は真逆の印象に

まず、過去のドラフトを振り返る。

2018年
21名(省略)
2019年
内川幸太郎 サクラナイツ
岡田紗佳 サクラナイツ
沢崎誠 サクラナイツ
和久津晶 フェニックス
瑞原明奈 パイレーツ
藤崎智 麻雀格闘倶楽部
日向藍子 アベマズ
丸山奏子 ドリブンズ
2020年
堀慎吾 サクラナイツ
2021年
東城りお フェニックス
本田朋広 チーム雷電
伊達朱里紗 麻雀格闘倶楽部
松ヶ瀬隆弥 風林火山
滝沢和典 麻雀格闘倶楽部
二階堂瑠美 風林火山
2022年
鈴木優 パイレーツ
渋川難波 サクラナイツ
仲林圭 パイレーツ

2018年は初年度だから言うまでもなく、さらに2019年もMリーグの基盤を作った年だった。この年からサクラナイツが参入し、女性必須規定ができたから。

企業が麻雀プロ業界に詳しいわけないから、1年くらい運営してみないと事情はわからない。初年度は「こんな感じかな?」という選び方になり、2年目以降からこういうチームにしていきたいという明確な意志を出せるようになる。

2020年までは、女性必須規定を満たす必要はあるものの、強い人、実績ある人を選ぼうという姿勢が明確にあった。

2019年の内川、沢崎、藤崎、2020年の堀など、実力と実績で選ばれてるよね。例外は2019年のフェニックス和久津だけ。フェニックスは初年度から女性重視、キャラ重視の傾向が明確にあって、その意志の強さを感じさせた。

だが2021年、その方針は大きく変わった。実力採用は本田、松ヶ瀬、滝沢の3人で、東城、伊達、瑠美の3人は女性重視、キャラ重視、外見重視だった。女性必須枠をすでに満たしてるところから、さらに女性を採ったわけで。

※本田はイケメン採用だったんじゃ?という疑問が出そうだけど、意図としては実力採用だったんだと思う。

それが今期はふたたび実力採用の色が濃くなった。過去一で実力採用だったとすら言えるかもしれない。

オッサンプロが実力で選ばれる道は途方もなく遠いと感じさせたのが2021年。逆に今年はオッサンプロでも可能性はあると示してくれた。

この違いは何か? その年のドラフトに参加したチームの方針の違いだね。

実力至上主義チームvsキャラ重視チーム

以前、「実力至上主義チーム」について書いたことがあった↓

このときの実力至上主義の定義は、
①芸能人を採ろうとしない
②2人目の女性を採ろうとしない

ということ。

その逆をキャラ重視チームと呼ぼう。
全体を分けると、こうなる↓

実力至上主義チーム
パイレーツ
ドリブンズ
アベマズ
サクラナイツ

キャラ重視チーム
風林火山
麻雀格闘倶楽部
フェニックス
雷電

※サクラナイツは初年度に岡田さんを採ったときは芸能人採用だったけど、その後は実力主義の採用ばかり。女性も一人だけなので、実力至上主義に入れた。

※雷電は、女性は一人だし、補強した本田はガチ採用のつもりだったと思われる。しかし、女性必須枠ができる前から黒沢さんを採ってたし、4人目の補強をなかなかしなかった。そして初年度の1位指名が芸能人のハギーだった。なのでキャラ重視チームに入れた。

キャラ重視チームのうち、雷電以外の3チームは、かなりキャラ重視の色合いが強い。

風林火山はオーディションを行った。これは実力主義のように見えて、じつはそうでもない。麻雀の一発勝負なんて全然あてにならず、本当に実力を重視するなら一本釣りした方がよっぽど確実だ。なので、イベント性を選んだということになる。
そして、もう一人選んだのが完全にキャラ重視の瑠美だ。

フェニックスは近藤以外の男性を採ったことがない。ずっと女性3人体制だ。女性重視のカラーが一番強いチームになっている。
ドラフトで、1位魚谷、2位近藤は妥当として、以降の茅森、和久津、東城という3人の選択に、このチームの方針が表れてる。
かなり個人的な好みが感じられるよね。もちろん、プロのビジネスマンが仕事で選んでるわけだから、単なる個人的な好き嫌いではなく、この人こそプロとして推すべき!とビジネス的に考えたということ。

麻雀格闘倶楽部は、レギュレーションの入れ替えがなくても積極的に入れ替えを行ってる。もっとも入れ替えが多いチームだ。
実力と人気が両方ある男性や、人気女性が採用されている。
伊達さんは投票選抜戦2021の女性10位で、順位は高くなかった。2021年に第1期桜蕾戦に優勝し、EX風林火山オーディションで総合8位女性1位となったことから抜擢採用された。

麻雀格闘倶楽部 投票選抜戦2021 女性↓

https://p.eagate.573.jp/game/mfc/ac/event/vote_pro2021/ranking_result.html?type=2

苦しいパイレーツ&ドリブンズ

各チームの過去4年間の平均順位はこう↓

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