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片山まさゆきの天才性 闘牌シーン制作の現場から

麻雀漫画の話って「たそ麻」と「しょぼ中」の中間くらいの領域なので、これは「しょぼ中」でアップします。

昨日、なかたひろおさんという漫画家さんのことを書いた。その中で、麻雀シーンはキャラ表現のためのもので、よそからどんなすごい名局を持ってきても、ストーリーとかみ合わないから意味がないと書いた。

麻雀を打つシーンは、キャラとストーリーに合わせて新規に作らないと、絶対に面白い漫画にはならない。

今日もその話を。

一度だけ片山まさゆきさんの闘牌シーンを作ったことがある。「ノーマーク爆牌党」9巻第86話だ。

俺はそのとき白夜書房に常駐してるフリーランスだった。鬼のように仕事してて、家には全然帰らないくらいだったのだが、竹書房の麻雀ライターの仕事も多少していた。まだ麻雀ライターとしてはぺーぺーだった。

あるとき、片山さんの担当だった女性編集者に、一緒に片山さんの家に行って、その場で闘牌を作ってくれないかと頼まれた。バビィが逃げちゃって、すげー切迫してると。だいぶ困ってるらしいのでOKし、一緒に片山さんの家に行った。

片山さんといろいろ相談して、なかなかうまくいかなくて、諦めてもう帰るかってなったとき、いきなり思いついた。メイントリックを。

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