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今では相対的低レートの馬鹿店が月に一度だけ燃え上がる日

最近はアドゲー日記を書いてなかった。打ってなかったわけじゃない。よく打ってた。コンプラ重視みたいな理由でもない。なんか書けなくてさ。

しかし2人ほどから催促され、たいして売れもしねーアドゲー日記だけど、読者はいるんだなという気になって、なんとか書く気を奮い起こして書いたわ。渾身のnote( ー`дー´)キリッ……ってほどではねーんだけどさ。

さて、最近しゃべったとある女子プロのねーちゃんは歌舞伎町のことをよくわかってなかった。歌舞伎町では馬鹿店が典型的な店であり、一番高い店の1つであると思っていたらしい。

なんて平和な世界観なんだ。この程度で高レートだと思ってたら戦争なんて起きねーぜ。

馬鹿店=歌舞伎町の高レート店であるというのは、日本は世界の先進国であると思うのと一緒だぜ。真逆ってほどではないし、かつてはそういう時代もあったけど、今はそうでもないよと。同じ仕事内容で日本企業とアメリカ企業では給与は倍くらい違うんでしょ?

まーね、歌舞伎町に打ちに行く選択肢がない人は歌舞伎町のことなんて知る必要ない。だから知る必要ない情報ではある。

いちおう説明しておくと、馬鹿店が歌舞伎町を代表する高レートだったのは、馬鹿店がオープンした2016年当時だ。

状況が大きく動き始めたのは2021年のこと。発狂店オープンが大きい。以後、歌舞伎町のレートは暴走を始め、AI関連銘柄の株価みたいにとめどなく上がり続けた。

結果、今では馬鹿店は歌舞伎町を代表する低レート店になった。下がったわけじゃないよ。もっと高い店が他にいっぱいできたということ。馬鹿店も当時の1.5倍くらいに上がってるんだけど、他店の発狂度合いがすごいんだよな。

低レートは言いすぎだとしても、暴走する3狂店に比べたら、馬鹿店なんてラーメンに入ってるメンマみたいなもんだ。

俺の娘1号はメンマ好きだし、メンマを馬鹿にする気はねーんだけど、それでもメンマでは麺やスープやチャーシューとは戦えねーだろ。メンマが戦える相手といったら、ナルトとか刻みネギとか海苔であって、煮卵とも戦えない。

そんな低レートの馬鹿店も月に一度だけ高レート店の仲間入りする。それは月末の土曜夜から日曜夜までの24時間だ。月1のイベントで花牌が入る。

花牌はドラではない。祝儀だけ。300・500の4枚オールみたいなことがよく起きる。祝儀の動きがすげー激しくなる。

この花牌ルールは今月からさらに少しレートアップした。花牌4枚のうち1枚は金色で、先月まではポイントだった(来店ポイントと同種のやつ)。これが今月から祝儀2枚になった。

花牌ルールは高い。発狂店や筆頭店には及ばないとしても突端店くらいのレートはあるんじゃないかね。いっぱいアガってるとチップがどんどん増えていくし、アガリから遠のいてるとすげー勢いで減っていく。

この花牌ルールが相性いいんだわ。いや、本当にいいかわからんけど、ここ数ヵ月間の成績は非常にいい。筆頭店に行っては負け、花牌ルールで取り返すというサイクルができてる。

月末の日曜昼間。いつもならジャズダンスのレッスンに行くところだ。俺にとって麻雀はダンスの帰り道に寄るところ。わざわざ麻雀を打ちにいくなんてありえない。

しかしこの日に限っては、今日は花牌ルールだもんなと、ジャズダンス2コマをさぼって馬鹿店に向かったのだった。1コマならともかく2コマもサボるなんて。これがアドゲー中毒症患者の行動様式だ。

日曜17時。店に入った。

んー、ザクザク動く金の臭いがするわ……って感じでもなかった。

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