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まだあった!令和のマンション麻雀事情

『近代麻雀』8/1発売号に載った記事です。7月前半に潜入しました。
麻雀の話ですけど、潜入モノとしても読めるなと思い「しょぼ中」にも入れます。今月は「しょぼ中」に大型の記事がないので。

脱ギャンブル化が進む麻雀の世界で、今でもマンション麻雀はあるのか? 令和の傀は存在するのか? 潜入してみた。

マンション麻雀を訪ねて

高レートの裏麻雀(通称ではマンション麻雀)って今もあるの? 潜入して確かめてきてほしい。それが数年ぶりの『近代麻雀』からの原稿依頼の内容だった。

雀ゴロはだいぶ前に引退したつもりなんだけど、俺のキャラはやはりそれらしい。面白いじゃねーか。時代に逆行するのって楽しいよね。

この時点で、どっかのマンション麻雀に行って負けてくることを覚悟した。だいたい最初って負けるもんだ。原稿料をもらっても赤になりそうだけど、自分でもnoteにして売るし、 まあいいわ。

ただなあ、最近は雀ゴロ活動をさっぱりやってないから、そういう情報が入ってこない。以前は、良かったらうちのマンションにもどうぞみたいな誘いがたまにあった。

そこで、2年ほど前、とあるマンション麻雀に連れて行ってくれたレバレッジさん(仮名)に連絡を取ってみることにした。2年前、とある漫画家さん、レバレッジさん、俺の3人でマンション麻雀に潜入した。これですな↓

そのときの体験漫画がその後「近代麻雀」に載らなかったところを見ると、どうやらボツったらしいけど。

スマホの連絡帳を探したら、ラッキーにもレバレッジさんの番号があったのでかけてみた。この人ですね↓


レバ20210705_190509

闇の住人に渡りがついた

「もしもし、麻雀ライターの福地ですけど」
「どうもお久しぶりです」
「今もマンション麻雀に行ったりしてます?」
「行ってますよ」
「今度そこに連れてってもらえないすか?」
「いいすよ」
話はあっさり決まり、そのマンションの場所、ルール、レー トなどを聞いた。

場所は2年前と同じだった。これは意外だったわ。こういうのは足がつかないように数年ごとに場所を変えていくものだと思ってた。

大20210627_161225

ルールは以前とは違ってた。2年前に行ったときは四人麻雀のビン夕東風だった。今は三人麻雀が主だという。四麻は週1くらいで人が集まったときだけ打つらしい。

四麻ビン夕東風のレートを聞いてみたら、千点千円の5千円ビンタ。前と一緒だな。トップを1回取ると8万円くらいのレートだ。

これを聞いて一気に安心した。そのレートなら、けっこう負けて30万くらい。それくらいなら安心だわ。これが100万以上ピュッと負けてしまうレートだと困る。

こういうところに行ったことない人は千点千円くらいで高レートと言ったりするけど、俺に言わせるならキャバクラの方がよっぽど高レートだ。価値観は人それぞれなので、どうでもいいけどさ。

三麻の方は打つ気なかったので、ルール&レートは電話では聞かず、現地で聞くことにした。

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ヴィンテージマンションの一室で

そして当日。2年前に一度行ったことあるから自力でたどり着けた。

まだ時間前だけど、先に部屋に入って話を聞こう。一人で中に入ることにした。

こういう潜入レポって建物の外観やエントランスなどの写真を撮るもんだ。雰囲気を出すためそういうのを載せたいんだけど、今の時代はすぐ特定されてしまう。

数日前、とある銀行員の方から、麻雀遊戯王の動画で某女流プロが住んでるマンションの内装から、そのマンションを特定した話を聞いてビビった。金融とか不動産の人って怖いわ。

というわけで、建物の外観等の写真は掲載しません。われわれは遊びだけど、彼らは下手するとブタ箱に入っちゃうので。東京都内のど真ん中、ヴィンテージマンションの一室です。

エレベーターで乗り合わせた老婦人から「蒸し暑いですねー」と挨拶された。おいおい、俺みたいなチンピラに挨拶しない方がいいよって思いつつ「そうですねー」と返事した。

部屋に着き、呼び鈴を押したらドアを開けてくれた。ここは下から電話して、部屋に着いたら呼び鈴を2回押すみたいな厳重な警戒はしてない。そういうCIAと戦ってる的なマンションの話も聞いたことがある。

俺

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