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「東大を出た割にはgone days」へのモヤモヤ

雑誌「近代麻雀」の最新号を読んだ。その中で「東大を出た割にはgone days」のことを書きたい。

gone daysが始まってから、俺的には今回が一番面白かった気がする。話がよくできていた。自転車と闘牌シーンの絡みが。

その一方で、だいぶモヤモヤした。

モヤモヤとは何か?

甘すぎるんだよね。作中を流れるふわーっとした甘い空気が現実離れしてるなーと。

主人公は東大卒の麻雀プロで、フリー雀荘の従業員。小1くらいの娘がいるシングルファザー。

この境遇がだいぶ厳しい。経済的にも、時間や手間の面でも、すごく厳しい生活環境なんだよね。

歌舞伎町ルールの店だったら給料はいいよ。だいぶ腕が求められるし、給料は乱高下するけど、平均すると高い。

でもそれ以外の店ならフリー雀荘の従業員はそんなに豊かではない。主人公が30代後半なら同世代のリーマンより安いんじゃねーの。生活に余裕があるはずない。

ふつうだったら麻雀プロを続けられない。続けられる場合は何かしら理由がある。親と同居してるとか。

作中で、今月の家賃が、、、とか言ってて、厳しい環境であることが示されてるのに、なんかやけにボーとした空気が流れてるんだよね。

学資保険が、、、とも言ってて、そういうのを払ってるしっかりした面を感じさせるのに、主人公がボーっとしすぎてて。

ふつうは、そういう厳しさって子どもにも伝わってる。子どもってそういうの敏感だよ。なので、娘が安い自転車じゃ嫌だって言うのとか、俺からするとリアリティがない。ふつうは、こんな無邪気に高い自転車がいいなんて言わない。もっといじらしい感じになる。

金の問題だけじゃなくて、父子家庭って服装に雑な感じが表れる。女の子が女の子らしい服装をするのも、女親がついてないとけっこう難しいんだよね。娘の側もそれはわかってて、そういうことで父親を責めたり、わがまま言ったりすることはなくて、荒れた中での一体感がある。

そういう部分で、なんか仮想的に作ったシングルファザー家庭って雰囲気を感じてしまう。あるいは、シングルファザー家庭になってまだ数ヵ月で、以前の空気を引きずってるとか。

以下はシングルファザー家庭について、印象的だった思い出だ。リアルじゃなくて、本で読んだやつだけど。

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