見出し画像

BeastX内に菅原・中田選手の好循環学習環境はできるか?

ビースト内学習環境は可能か?

今年のMリーグ開幕日を見てのRedWolfさんの記事↓

に書かれてることについて私見を書いていこう。

まず要点だけ抜き出す。

開幕2日間の試合を吟味させて頂きましたが、中田・菅原選手の勉強不足が顕著に表現された内容だった。

BeastXには、他チームにも負けない強豪雀士である猿川選手と鈴木大介選手がいる。(中略)。猿川選手は、独特の世界観があり言語化が難しい雀風ですが、鈴木大介先生のおっしゃる事は全て正解を述べている。

極端な話、鈴木大介先生の話を真摯に受け止め、必死に理解しようとするだけでも、A1~B1リーグクラスの実力を得られるだろう。

菅原選手は、映像化された自分の俯瞰した姿だけを重視して、鈴木大介選手の意見を聞かずに自分の言い訳ばかりに終始した。これでは、折角良い師匠が目の前に居るのに自己肯定している間は成長できない。

https://note.com/attmj/n/nb59bec070524より

この問題について。

人に麻雀を教えるのってそう簡単じゃねーんだよな。相手が中級者までだったら難しくないけど、上級者を超上級者にするのは難しい。中田さんが上級者なのかは微妙だけど、菅原さんはプロ連盟に入ったのが2012年21歳のときだから、世間的な水準としては上級者でしょ。天鳳なら七段くらいはいけるんじゃないか。

これは「教える」のは無理だと思う。「教える」んじゃなくて本人が主体的に「学ぶ」じゃないと。いい生徒になるだけでは結果に結びつかない。

女性選手たちの例

Mリーグ女性選手何人かを例として考えてみよう。

瑞原明奈

彼女のエッセイに、Mリーガーになってからいかに麻雀に没入して必死で勉強したか、めちゃくちゃ詳しく書かれてる。

当時のパイレーツはすごく仲良くて麻雀サークル的だった。小林、石橋、朝倉という3人がいつも麻雀の話をしてる。そこに入り、瑞原さんは最初は引け目を感じてたけど、そのうち麻雀の話にも加われるようになってきた。

あるとき、瑞原さんの何かの質問について、誰かから「それを知らないのはまずいなあ」と言われて、みんな笑った。そのとき瑞原さんは仲間に入れた!と思ったという。以降は、麻雀に関してなんでも質問でき、語り合える関係になれた。

当時の瑞原さんは鳴きが苦手だった。ただ鳴くだけなら簡単だけど、鳴くなら、その後の手組で攻撃と守備の折り合いがついてないと駄目。鳴いたあとのコントロールに自信がなかった。そういう課題に没入していった。

彼女はパイレに指名される前から天鳳九段に複数回なってたけど、雀力的には全然不足だった。そこから2年ほどでめっちゃ成長した。

パイレは教えるという感じではなく、麻雀サークル的だった。「この手でこんな状況のときは鳴くべき?」「この手は押すべき?」など、いつも会話してる環境だったから、聞きたいことはなんでも聞ける環境。そんな環境の中で自己学習した感じだな。

岡田紗佳

堀さんが教えてるっていうよね。

これは2人の関係性がうまくいってると思う。サクラナイツでは堀いじり動画みたいなやつを何本も撮ってて、ファッションとかダンスとかやらせてる。いつも岡田さんと一緒で、そういうやつでは岡田さんが先輩役だ。

なので、一方的な教える/教えられるという関係性ではない。

あと、岡田さんはめちゃくちゃ気が強い。ものすごい毒舌キャラだ。言われたことに納得いかなかったら、言い返せるハートの強さがある。

そして堀の言語化能力。ロジカルだよね。感覚的な部分があまりない。

そういう全体があって、堀―岡田関係はうまく回ってるんだと思う。教える側がうっちーだったら、もっと上下的な空気間のある関係になってうまくいかなかった可能性がある。

教えてる内容は岡田さんの実戦譜チェックじゃないかな。岡田さんが打った麻雀の、どこをどうすると良かったかのチェック。これが一番いい。

ここから先は

3,244字
この記事のみ ¥ 238

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?