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BeastXの試練と対応策

私は、MリーグにおけるBeastXチームは好きなチームの部類に入ります。私自身が狼アイコンをしていて、狼リスペクトをしているので、全てのプロモーションに感動した。

更に、BEAST Road というチーム独自の番組をオーナー企業様が制作して頂いて、メジャーになりたいMリーガーや麻雀プロにとって、これ程素晴らしいオーナー企業様はそういないだろう。

さて、開幕2日間の試合を吟味させて頂きましたが、中田・菅原選手の勉強不足が顕著に表現された内容だった。色々と上級者を交えた勉強会をしてきた点も見受けられたが、圧倒的な勉強不足。

1.問題となる場面

1-1.中田選手

南1局 親番中田選手。
萬子が厚く、字牌がパラパラとしたメンホン・メンチン系に感じる手牌でした。それでも、手牌の進行や周囲の選手の動向を伺ってみないとその後の自摸は分からない。麻雀は、1手1手進行する毎に残枚数の多い色や残っている枚数の多い形に寄せて、自摸率を限りなく高めるが重要です。

即ち、1手1手の自摸牌と他家の打牌と会話するのが重要です。完全に会話を拒否したメンチン一直線の進行。上家の守備も鬼強い伊達選手に萬子を絞られた瞬間に、茅森・白鳥選手が優位になる展開を作ってしまった。

局面を単調化した上で、萬子以外の筒子・索子の2面待ち以上にすれば、簡単に打ち獲れる構図を自ら作り上げてしまった。
何切る問題であれば、孤立した字牌を切って様子見が正しいだろう。

1-2.菅原選手

赤5sに拘り過ぎて三暗刻自摸を意識しなさすぎ。自摸が平和系の横伸びではなく、初期手牌から縦重なりがしやすい状況となっている。
トリッキーな4p切りが功して、リー自摸タンヤオ三暗刻の手役がみえる。

何故か出和了最大点を狙った間4sでリーチをしてしまう。Mリーガーにタイトルを獲って正式に加入したトップ麻雀プロ相手に、出アガリを意識する時点で感覚がおかしいです。麻雀は自摸率を最大化する所が一番大切です。

2.最高の教師がいるのにも

BeastXには、他チームにも負けない強豪雀士である猿川選手と鈴木大介選手がいる。2人とも攻撃が非常に強く、学ぶべき事が多々ある。猿川選手は、独特の世界観があり言語化が難しい雀風ですが、鈴木大介先生のおっしゃる事は全て正解を述べている。

極端な話、鈴木大介先生の話を真摯に受け止め、必死に理解しようとするだけでも、A1~B1リーグクラスの実力を得られるだろう。

菅原選手は、映像化された自分の俯瞰した姿だけを重視して、鈴木大介選手の意見を聞かずに自分の言い訳ばかりに終始した。これでは、折角良い師匠が目の前に居るのに自己肯定している間は成長できない。

去年もそんな感じだったよね。
弱い自分の真の姿を晒すことを恐れ、麻雀卓で真剣に戦う事を恐れ、ラスを獲る事を恐れ、イメージばかりに気を遣い技術を吸収しようとする戦う姿勢が見受けられない。

Beast X やMリーグのファンは、皆優しいよ。
中田・菅原選手が例え、全敗しても誰もガン詰めしないよ。
逆に、必死に応援して飴玉勝利ではなく、掴み取る1勝のために全力で応援してくれるよ。

弱い自分の姿を曝け出す事を恐れない。
弱さを披露して、嘘偽り無き姿を披露して初めて成長が始まる。

3.活字を読もう

中田・菅原選手もMリーガーで色々な興行でお忙しいのは痛い程分かるのですが、麻雀の勉強量が足らなすぎる。恐らく、上位者の麻雀プロとセット麻雀をしたり練習はしているのだろうが、御花畑のような気を遣われた温い環境でやっているのだろう。

そして、開幕2日間で2人の共通点を見つけ出した。

活字量が圧倒的に不足している。

今の時代は、Mリーガーの書籍、ウザク本、福地先生の本など数多くの良書が出回っている。そのような良著を繰り返し読むだけでも相当雀力が向上する。

上辺の練習だけで、練習したつもりになって、それで自己満足してしまう。
時間無くても、移動時間に良著を読む時間はあるでしょうに。

言いたくはないが、活字を嫌いな者や活字量が少ない者に麻雀上手い奴いないから、それは読む力、想像する力に直結するからです。

活字は訓練すれば、300頁の小説位は半日から1日で集中して読める。
1日お休みがあれば麻雀の良著を1冊読み切る事が可能だ。
書籍の分からない事を自分の感性と違う手をノートに書き留めて、麻雀界の人脈を活かして筆者本人に質問する事も可能だ。

4.BeastXは既に危機

 恐らく、BeastXのレギュレーション突破は相当厳しい。
 今の感じだと、猿川・鈴木大介選手2名が2人ともMVP争いをする400pt越えをしなければ突破できないだろう。

 他チーム選手の気合いの入り方を考えると、昨年ような飴玉勝利を沢山頂くような状況では無いと感じます。

5.纏め

 プレッシャーを感じる必要は全く無いが、纏めると以下の2点に集約する。

  • 鈴木大介先生の意見を真摯に受け止める。

  • 良著を一冊でも多く読み、質問を。

今、圧倒的に弱いことは仕方が無い。
日々実直に強くなろうと真摯に麻雀に向き合っている麻雀プロが多くいて、Mリーガーを夢見て努力していてもなれない方も多くいる。

せめて上を向く姿勢を見せなければ。

今のままは、狼を名乗るのは未だ早い。
周囲から良く見られたいと思っている可愛いチワワじゃ。

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