刑事裁判⑥ 被告人質問
本日も刑事裁判について書いていきます。
今回のテーマは被告人質問です。
1 被告人質問とは?
被告人質問では弁護士・検察官・裁判官それぞれから被告人に対して質問がされます。その質問に答える形で被告人が事件について話します。
そのため、被告人が文章を事前に作って読み上げるわけではありません。
また、一通りの証拠調べが終わった後に被告人質問が行われることが一般的です。
それまでの裁判の過程を踏まえて被告人質問が行われます。
2 質問の流れ
質問は弁護士・検察官・裁判官の順序で行われます。
検察官が質問した後に、弁護士が再度質問をすることもあります。
また、裁判官からの質問がないこともあります。
具体的な流れは事件によって異なります。
3 争いのない事件の場合(認めている事件)
争いのない事件の場合、以下のような点に重点を置いて被告人質問を調整していきます。
①事件を起こした原因
②被害者の方への気持ち
③今後の更生について
今後の更生とは、家族や仕事関係、カウンセリングの利用の有無などです。
4 争いのある事件の場合
争いのある事件の場合、争点を意識して被告人質問を構築していきます。
主張を整理することが大切です。
また、法廷で黙秘をすることも1つです。
5 事前の打ち合わせ
被告人質問について弁護士と事前に打ち合わせをすることが大切です。
法廷は特殊な空間です。緊張される方が多いです。
少しでも落ち着いて裁判に臨むためにも、事前の打ち合わせが重要です。
一方、打ち合わせ内容の暗記にこだわることも危険です。法廷で答えを思い出せなかった場合、焦ってしまうかもしれません。
そのため、事前に打ち合わせをしつつ、「聴かれた質問に答える」ということを意識されると良いかと思います。
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