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【映像クリティカルリスニング】 #07 ~ブルーロック Project: World Champion 30秒 ~

第7回、今回はこちら

W杯開催中のTVCMでよく流れてました。
ブルーロック、アニメも大好きな僕なので、すごく印象に残ってました。

まずはトップ。
音の入りとしては、音楽、そしてImpactの効果音が当たってます。
ここは、他のCMとの比較的な印象を握る部分としては、かなりドカンとインパクトのある入りだったんじゃないかと思います。
この話は先日の書いたラウドネスの話も絡んでくるので、もし興味のある方は、下記よりご覧ください。(マジで長いです笑)

そして、グリッチノイズの効果音など、アニメのブルーロックの世界観や音作りに沿った効果音のチョイスだなと感じました。
アニメ「ブルーロック」は、本当に音のチョイスや使い方、フォーリーまでもすごく面白く凄いなと思ってる作品の一つなので、まだ見られてない方は是非ご覧ください。

そしてこのレビューで一番注目したかった点ですが、
ナレーションの畳み掛け方が、本当に面白いCMだなというところです。
ここも原作の雰囲気を演出してるところですが、主である言葉とぶつかりすぎないタイミング、バランスで、自分を鼓舞するような言葉がどんどん畳み掛けてきます。
トップから14秒までのトーンは割とフラット、そこからは一段熱の入った強めのトーンに変わります。
そこでギアが入る感じもすごくいいですよね。

その後の18秒のブレイクのナレーション
これにはやられました。
うっすらショートタイムのリバーブがかかってるような鳴りがあり、Dryな音作りではないんですよね。
delayというか、初期反射を作ってるような印象です。
この「空間の鳴り」自体がめちゃくちゃ飛び道具感あってかっこいいですよね。
ブレイクだからこそ、活きてるところでもあります。

その上で心臓の効果音。
ナレーションでこれやるんだ、めちゃくちゃ引き込まれるなと感じました。
企画にもよりますが、自分になかった引き出しだなと感じてちょっと悔しかったくらいです。

その後は商品訴求になるわけですが、そのカットとのトランジション的に使われているグリッチノイズの効果音がそのまま音楽につながるような感じで構成されてるのは、すごく効果的で勢いもついていいなと思いました。

いや〜かっこいいです。
原作をうまく表現できてるのも原作好きにはたまんないですね。

今回もありがとうございました。
では、また明日。

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