ワークとライフに役立つネット記事(16)~部下を見れば上司が分かる

 今回の記事は「メンタリング・マネジメント」と題する本の抜粋とのことですが、これを選んだのは著者のいう「メンタリング・マネジメント」を紹介したいからではありません。
 私がこの記事を読んで、なるほどその通りだろうなと感じたのは、
「部下を見れば上司が分かる」
「上司に部下の様子を聞けば、上司のことがよく分かる」
「上司が部下について話をするとき、その人自身のことを言っている」
と指摘する部分です。
 すなわち、
「部下が暗い」という上司は、自分が部下を暗くする言動をしている。
「部下に夢がない」という上司は、自分に夢がない、自分が夢を語っていない。
「部下がやる気がない」という上司は、自分がやる気がない。
 
 管理職のような社会的力を持つ者は、その力に比例する影響力を周囲に及ぼしているわけですから、影響下にある人々に生じている共通の問題は、実は自分の影響から生じているのではないかと自省する姿勢が求められます。
 私自身は、こういう議論のたびに、一昔前の自分の子育てを思い出し、子の問題は親から生じていたと自覚させられて「アイタタタ…」となるのですが(苦笑)。
 
 記事の最後にある、
「大切なことは、部下に教えるよりも、部下から学ぶこと」
「それができてこそ、部下も上司から学ぶことができるようになる」
というメッセージは、とても普遍的なものだと思います。
 最近言われる「子育ては親育て」ってやつですね。
 私は、子育てをしている最中には全く理解できていませんでしたが、その反省も踏まえ、今の仕事の中では、できる限り「相談者に学ぶ」という姿勢を持ちたいと思っています。それは、とてもとても難しいことではありますが、意識だけは忘れないように。