ワークとライフに役立つネット記事(22)~仕事と日常を同一視すると起こること

 今回の記事は、「仕事と日常(人生)の区別」がテーマです。
 長時間労働が当たり前になっている日本社会においては、仕事と日常、さらに仕事と人生が同一視される傾向は、非常に強いのではないでしょうか。
 しかし、記事では、メンタルヘルスの見地から、仕事を「非日常の場」と捉えることの重要性が強調されています。
 自分を客観視し、仕事を人生や生活のすべてと勘違いしないことが重要であり、仕事が限定的な場の枠組みに過ぎないと理解することで、仕事と日常と同一視せず、適切な心理的距離を保つことが可能になるというのです。

 筆者は、仕事の世界と、(子供が夢中で遊ぶ)ゲームの世界とは、
「あるルールのもとで、他者より多くポイントを稼ぎ、地位の向上を目指す」
という観点では共通しており、中毒性や催眠性があると指摘します。この点で、いわゆるゲーム依存のような状態と同様に、仕事と日常を同一視することにも弊害があるわけです。

「仕事の外には日常や人生の枠があり、そこでは一人一人が対等である」
「仕事のルールに塗り潰されると、自分が自分自身でなくなってしまう」
 仕事が忙しい中で、ストレスによる自罰感情からメンタルヘルスを損なわないため、また、ストレスのはけ口を求めてハラスメントの加害者とならないため、非常に重要な視点だと感じます。