ワークとライフに役立つネット記事(24)~残業続きの人は常に酩酊状態

 今回の記事は、睡眠時間を確保することの重要性を認識していただくために取り上げました。
 日本では「睡眠時間を削って働く」ことが美徳とされがちですが、完全に誤りです。こういう感覚はとんでもなく有害です。
 寝不足の状態で仕事をするのは、酒を飲みながら仕事をするのと同じ効果をもたらしますので、後者を非難し前者を称賛するのは明らかな矛盾です。
 真面目な人ほど「周りに迷惑をかけたくない」と考えて長時間労働を受け入れ、睡眠時間を削り、休暇を取らずに頑張ってしまいますが、疲労をどんどん溜めて心身を病んでしまえば、よほど「周りに迷惑をかける」(実際は本人が被害を受ける)ことになります。
 疲労が蓄積する前に休めることが当たり前の職場環境にしなければ、今後激減していく若者が入ってきてくれるはずがありません。間違って入っても直ぐに辞めてしまいます。組織の持続可能性の観点からも、睡眠時間の確保は死活的に重要なテーマなのです。
 人口減少社会(税収減)により人手を増やせないというなら、業務量の削減(徹底的な効率化と優先度の低い業務の切捨て)こそ、管理職の任務というべきです。