No.211 ビニールプール

ビニールプールを広げてエアーポンプで空気を入れる。幼い頃は、このヴゥーという音を聞くとウキウキしたものだ。

キャイキャイ言いながら友達と水を掛け合い、
びしょ濡れの身体で先生に抱きつき助けを乞う。

それが今や抱きつかれる側になるとは……

忙しない業務を知らない天使は
笑顔で私に助けを乞う。

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