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APS-C最強機となるか?新「X-H2s」をお試ししました

5月31日にYouTubeプレミアム配信された、FUJIFILM「X Summit OMIYA 2022」。
一番の注目と言われていた(予想していた)次期フラッグシップ機。
その一つとして発表されたのが「X-H2s」でした。

YouTube 「X Summit OMIYA 2022」より

今回、大阪・難波にあるFUJIFILM Imaging Plaza大阪にて、軽くお試ししてきました。
なお、今回は同時発表されたズームレンズ1本
「XF18-120mmF4 LM PZ WR」
を装着してのお試しの感想を紹介します。

X-H2s(7月14日発売)
装着レンズはXF18-120mmF4 LM PZ WR(9月発売)

詳しい機能紹介はは富士フイルムの公式サイトからご覧いただくとして
まず、ボディ内手ぶれ補正、大容量バッテリー等の搭載ながら、片手で持って意外に重さは感じませんでした。
装着の新XF18-120mmと合わせて、約1.1kgです。
グリップが深く、右手でしっかり持てます。

まずシャッターですが、軽く押すだけで切れます。従来機のように、指に力を入れなくてもいけます。(なお、前代のX-H1はメーカーに申し出れば、シャッターボタンの深さを調整できるらしい)
ボディがX-Tシリーズより一回り大きいですが、その分メカシャッターはショックが少なく、音が静かでした。

X-H2sの上面
前代のX-H1と同じサブ液晶搭載だが、ボタン配置やグリップ形状が改良

なお、今回はストラップホールの形状が変更になり、ストラップを直接本体に装着するタイプとなっています。(従来は三角状のリングを介して装着するタイプ)

肝心の AFや高速連写ですが、
従来機よりも動体追尾機能(AF-C)が強化され、より高性能になりました。
当方、X-T2を使っていますが、AF-Cは使えないといっていいレベルでした。(置きピンで対応)
顔検出/瞳AFもより高速に検出され、スタッフの方によると「マスク装着状態でも顔や瞳の認識が可能」になったそうです。

また、被写体検出AF機能を搭載。
人物の他に動物・鳥・車・バイク&自転車・飛行機・電車をカメラが検出→追尾することが可能です。(あらかじめメニューから設定する必要がある)
今回は、置いてある複数の動物のぬいぐるみで、自分でカメラを動かすとどうなるか、という程度でのお試しでした。
一度ピント合わせした被写体は、自分でカメラを動かしても離さないほどの強力なものでした。
ただし、被写体が外れても、AFの枠が端に食いついたままになります。そうなると、一度AFを止めるのがいいのではないかと思いました。(使い方の問題だけだと思うのだが)

X-H2sのメモリーカードスロットには、Xシリーズ初となるCFexpress(Type-B)が用意されています。
動画も写真(特にRAW)もデータ容量が大きいだけに、CFexpressの採用は妥当でしょう。

左がCFexpress Type-B
※当方所持品
(参考までにSDと並べて比較)

フィルムシミュレーションはXシリーズ初、新しく「ノスタルジックネガ」が追加されました。(既にGFX100/100s/50s IIには搭載済み)

XF18-120mmF4 LM PZ WRの左側面部
XFバッジの下は、ズーム/フォーカス切り替えボタン
ボタンの下にある上下のボタンでズーミング/マニュアルの微調整が可能

この18−120mmは動画&写真のハイブリッドレンズ
XFレンズ初のパワーズーム(PZ)が搭載されています。
※廉価版のXCレンズには既に1本ある

まず印象的だったのは
パワーズームの動きが高速かつスムーズだったこと。
従来は動きが遅く、いざ急な寄り/引きに対応できないといったことがありました。
このレンズは、そうしたイライラを払拭するほどの高速な動作を可能にしました。

ちなみにスタッフさん曰く
従来のXF18−135mmよりも高画質に設計されているとのことでした。

これだけ動画機能とAF機能、IBISや耐久性など、これだけ強気に出たなら…
お値段もかなりの強気!(笑)
参考までに、マップカメラでの予約価格は311,850円(税込)となっています。

しかし、個人的にはこの「X-H2s」は憧れだけで終わるのかも…
現在開発中の4000万画素センサー搭載予定で、スチルに特化した「X-H2」が正式発表されるまで待つことにします。
いや、次期Tシリーズまで待つか…
私は動画屋さんじゃないので、そこまでの性能のカメラは必要ないのかも(汗)

次回は、XFレンズ初の最大焦点距離を実現した「XF150-600mm」というレンズのお試しの感想を投稿予定です。

ちなみに、東京・大阪のFUJIFILM Imaging Plazaで体験可能な他(予約不要)、6月から7月にかけて各地でX-H2sの体験イベントも予定されています。(要予約)

X-H2s体験イベントの詳細はこちら
(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)

【参考】フォトスク様「X-H2sとX-H1の比較」

【参考】とるなら 写真道楽道中記様「X-H2sとCanon EOS R7の比較」

※同じAPS-Cの最上位機であるものの、設計思想が異なる上に、カタログスペック以外での違いが数点あり、個人的には参考にならないかも。
(EOS R7はミドルクラス、バッテリーグリップ非対応など一概に比較できない)

お読みいただき、ありがとうございました。
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